ドジャースは前日昇格&2イニング無失点の投手をロースターから外す
4月1日、ロサンゼルス・ドジャースは、右投手のナビル・クリズマットをDFAとし――40人ロースターから外し――入れ替わりに、こちらも右投手のディネルソン・ラメットをAAAから昇格させた。
前日、クリズマットは、AAAから昇格し、2点ビハインドの7回表に登板した。最初の打者にシングル・ヒットを打たれたものの、そこから、6人続けてアウトに仕留めた。8回裏に逆転したドジャースは、そのまま、勝利を収めた。クリズマットは、2年ぶりとなる白星を手にした。
クリズマットの昇格に際し、ドジャースは、右投手のカイル・ハートをAAAへ降格させている。ハートも、降格の前日に好投していた。それについては、こちらで書いた。
◆「ドジャースは前日に好リリーフの若手をマイナーリーグへ降格させる」
MLB.comのホアン・トリビオらによると、デーブ・ロバーツ監督は、4月2日をブルペン・ゲームにする、と語っているという。ローテーションに入っている先発投手に投げさせるのではなく、試合の最初から、リリーフ投手でつないでいくということだ。ラメットを昇格させたのは、そのためらしい。
もともと、ラメットは、先発投手だった。2021年までの通算69登板中、81.2%の56試合は、先発マウンドに上がっている。昨シーズンの17登板も、そのうちの4試合は先発。5月末から6月中旬に、4登板とも3イニング以上、最長5イニングを投げている。
クリズマットは、ウェーバー公示期間中に、他球団に獲得される可能性もある。獲得の申し出がなかったとしても、クリズマットは、降格を受け入れず、FAになることを選ぶかもしれない。
ドジャースは、クリズマットが退団してもやむを得ない、と思っているのだろう。あるいは、獲得に乗り出す球団は現れず、クリズマットがFAを選択することもない、と踏んでいるのかもしれない。