“ウル虎の夏”から始まった中日戦は3試合で1得点のみ…今季初の3タテ《阪神ファーム》
1軍の恒例行事である『ウル虎の夏』、ことしは7月23日から25日までのDeNA3連戦と、7月30日から8月1日までの中日3連戦で実施されています。その間の26日に、ことし最後の甲子園開催となったファームの試合で1軍と同じ黄色いウル虎ユニホームを着用しました。このウエスタン・中日戦は27日と28日が香川県丸亀市で行われるため、“ファーム版ウル虎の夏2019”は1日限り。ちょっと残念ですね。
でも試合前に、1軍でおなじみの『夕暮れ球場縁日』がファーム初開催というお楽しみもありました。ただし猛烈な暑さで…参加した選手も、お客様も汗だく!それでも上の写真の岩貞投手のように子どもを抱き上げて写真を撮ったり、一緒にゲームをしたり、みんな笑顔いっぱいでしたね。15時からミズノスクエアで始まったイベントを、この日は約800人の方々が楽しんでくださったようです。
なお参加選手は15時半から、試合が始まる17時までの間に30分交代で(実際はそれぞれ5分ずつ前倒し)、4人ずつ計12人がお客様とふれあいました。練習の都合もあるので、森越選手以外は全員ピッチャーです。担当ゲームごとに書いておきます。お客様は暑い中で何度もゲームに参加し、そのあと「楽しかったね」と言いながら球場内へ入っていかれました。来年も開催されるでしょう。きっと!
ゲーム名 15時半~ 16時~ 16時半~
「スリーストライク」 岩貞 川原 小野
「トラ輪投げ」 桑原 呂 才木
「わくわくロープ」 森越 湯浅 横山
「あひるちゃんすくい」谷川 馬場 望月
このあとの試合結果や、27日と28日のところでも、本文とは関係なく『夕暮れ縁日』での写真を掲載させていただきますので、ご了承ください。
【26日】藤浪投手は次もウル虎ユニで!
さて、甲子園で今季最後の試合となったウエスタン・中日戦は藤浪投手と小笠原投手の先発で始まりました。藤浪投手が6回を投げ6安打2失点(自責1)、しかし打線は散発3安打の無得点で完敗です。そんな中で初めて実現した『藤浪vs根尾』の大阪桐蔭OB対決は、左飛と空振り三振2つ(1つは133キロの変化球で3球三振、もう1つは153キロの直球)。先輩がプロの厳しさを教えた形となっています。試合後、根尾選手は「大きいのでマウンドが近く感じました」と話していたそうです。
なお藤浪投手は、きょう29日に甲子園で行われた投手練習に参加。1軍に合流しました。次の中日3連戦で今季1軍初登板、初先発となるでしょうね。
《ウエスタン公式戦》7月26日
阪神-中日 19回戦 (甲子園)
中日 000 110 001 = 3
阪神 000 000 000 = 0
◆バッテリー
【阪神】●藤浪(1勝3敗)-岡本-高橋聡-歳内 / 岡崎-長坂(9回表)
【中日】○小笠原(2勝)(8回)-S又吉(1勝3S)(1回) / 桂
◆本塁打 中:石垣4号ソロ(歳内)
◆三塁打 中:伊藤康
◆二塁打 神:俊介、島田 中:滝野
◆盗塁 中:伊藤康(4)、石垣(7)
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率
1]中:島田 (4-1-0 / 3-0 / 0 / 0) .246
2]遊:小幡 (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .221
3]左:俊介 (3-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .287
〃打:荒木 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .254
4]右:中谷 (3-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .243
5]一:陽川 (3-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .274
6]二:木浪 (3-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .091
7]三:藤谷 (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .154
8]捕:岡崎 (2-0-0 / 2-0 / 0 / 1) .050
〃打:山崎 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .294
〃投:歳内 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ―
9]投:藤浪 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .000
〃打:熊谷 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .218
〃投:岡本 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ―
〃投:高橋聡 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ―
〃打捕:長坂 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .244
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ※
藤浪 6回 78球 (6-5-0 / 2-1 / 1.88) 154
岡本 1回 13球 (1-0-0 / 0-0 / 4.97) 140
高橋 1回 12球 (0-1-0 / 0-0 / 5.40) 138
歳内 1回 12球 (1-1-0 / 1-1 / 4.07) 147
※高橋=高橋聡 ※球場表示の数字
《試合経過》※敬称略
まず投手陣。藤浪は2回までを完璧に抑え、3回も先頭の7番・石垣に中前打されますが後続を断って無失点。しかし4回、これも先頭の2番・伊藤康を左前打で出します。1死後に伊藤康が二盗、岡崎の送球エラーで三塁へ進め4番・石川駿の中前タイムリーで先取点を与えました。5回には1死から9番・滝野に一塁線を破る二塁打を許し、2死後に伊藤康が右越えのタイムリー三塁打。6回は三者凡退です。
7回は岡本が登板。先頭の石垣に右前打されて犠打で二塁へ進めるも、あとは二ゴロ2つで問題なし。8回の高橋聡はビシッと三者凡退で締めています。そして9回は歳内がマウンドへ。簡単に2死を取ったものの、石垣にレフトスタンドへ放り込まれて1失点。最後は桂を3球で空振り三振に仕留めて終えました。
打線は中日・小笠原に対して、1回2死から俊介が右中間への二塁打を放つも得点なし。2回は三者凡退。3回も2死から島田に右翼線二塁打が出ますが、やはりあとが続きません。4回、5回、6回は三者凡退で、7回に2死から四球を選んだ陽川が久々の走者となったものの無得点。8回は2死から代打・長坂の左前打で沸きましたが、やはり0点。9回は又吉に代わり、2死から中谷が死球で出ただけ。走者はすべて2死からで、三塁を踏むことなく試合終了です。
“勝つための投球”、その準備は
試合後の話は、まず藤浪投手をリードした岡崎選手からご紹介しましょう。組んだのはいつ以来?と尋ねたら「1年ぶりですかねえ」と言ったあと「あ、いやオープン戦で受けていますわ。ヤフオクドームの」と訂正。3月2日のソフトバンク戦で、7回から2イニングを投げた時ですね。それでも久しぶりのこと。この日の投球を振り返ってもらいました。
「どのピッチャーにも言えることで立ち上がりは手探りなところがあるんですけど、きょうに限ってはカウントを整えるのに困ったりせず、どの球種もまんべんなく使えた。調子は普通ですかね。ストライク先行の優先順位を高く設定していた中で、失点した場面は伊藤康にカットボールを打たれたんですが、そこはお互いに意思の疎通ができていなかったかなと。そういうところ、配球のレベルが上がってきていると思います」
岡崎選手が答えにくいのは承知のうえで、やはり1軍に向けてどうかと聞いてみたところ「きょうの感じなら、ゲームを作るのは1軍でもできるかな。勝つピッチングとなると求めるものが高くなり、1球1球の意図が深くなっていく。それに応えるだけの準備はできていると、僕は思います。きょうはよかったんじゃないですかね。同じスライダーでも緩急を使えたりしたし」という回答です。
「打ち取れる最善の策を常に選びたい」
では藤浪投手本人のコメントです。この日のピッチングを「まあ悪くはなかったかなという感じですかね。前回のホークス戦の方が、もうちょっと感覚は自分の中ではよかったですけど、いい感じで投げられたことは確かです」と振り返って、それから「もったいない失点が2つあったので、タイムリーに関してはもうちょっと何とかできたかなと、特に2本目は反省するところはあります」と続けました。
打席にも立って、より1軍に近づいたと意識しますか?「はい。打席に立つってのはそういうことかなと思っていますし。もちろん、そういう準備ができたらいいなと。いつ呼んでもらっても行けるようにしっかり準備したい。次が1軍か2軍かわからないですけど、やるべきこと自体は変わらないので。やることをしっかりやって日々過ごしたいです」
スライダーやカットボールが多かったような。岡崎選手とは事前にそういう打ち合わせを?「ストライク先行でという話は、はい。カウントを作ってというところを意識して配球してもらっていたので、そういう意味ではカットボールも多くなりましたけど。特にスライダーを多くと注文したわけではないです」
左バッターのアウトコースに強めの、シュートするような球があった。意図的に?「野球選手は“吹く”とか“吹き上がる”って表現をしますが、ああいう吹くボールはいいかなと。思いきって、シュートさせているわけじゃないんですけど、多少ああなってもいいかなと思って投げている部分はあります。想定内?そうですね。はい。しっかり強い、いいストレートじゃないかなと思っています」
「まあ結果として、きょうはスライダーが多くなりましたけど、それによって真っすぐが生きてくることも当然ありますし。一概にスライダー系が多いのが悪いことだと自分は思わないので。もちろん速球派のピッチャーがストレートだけで押せるに越したことはないんですけど。スライダーが多いとごまかしているみたいな固定観念がありがちですが、自分としては打ち取れる最善の策を常に選べればいいかなと」
後輩にいいボールを見せてあげられれば
根尾選手の打席は楽しさも?「根尾君は試合前も挨拶に来てくれました。楽しみと言ったら、ちょっと自分が偉そうな感じになりますけど。自分も頑張らないといけませんが、頑張ってほしい後輩でもありますので試合の中で特に抑えにいくというか、後輩に対していいものを見せればいいかなというぐらいの。きょうはそういう余裕があったのでね。ちょっとでもいいボールを見せてあげられればなと思って投げました」
5回の3打席目、153キロの真っすぐで空振り三振、狙いにいった?「もちろんランナーもいましたし、締めなきゃいけない場面だった。ここで点が入るとちょっとな~という展開なので、そういうのも相まってですね。あそこは誰でも」。ところで対面は初ですか?「そうですね。今まで練習の時間の違いとかで話すことがなかったんですけど」
【27日】丸亀でのナイター1戦目
『ウル虎の夏』から一夜明け、27日は香川県丸亀市のレグザムボールパーク丸亀で行われた中日戦。球場のすぐ横にあるPikaraスタジアムではJ3リーグの公式戦が同じナイターで行われ、また隣接する善通寺市の『善通寺まつり』で球場から花火も見られたとか。とても賑やかな丸亀の夜なのに…試合は中日に9安打で8点を取られ、そのうち3点がエラーと暴投によるもの。打線も8安打しながら1点だけで完敗でした。
では結果と経過のみ書いておきます。球速は球場で表示されている数字で、鳴尾浜よりちょっと速かった気がしますね。参考までに。
《ウエスタン公式戦》7月27日
阪神-中日 20回戦 (丸亀)
中日 050 000 102 = 8
阪神 100 000 000 = 1
◆バッテリー
【阪神】●馬場(4勝4敗)-尾仲-石井-斎藤-歳内 / 長坂
【中日】○梅津(2勝)(8回)-伊藤準(1回) / 大野奨
◆二塁打 中:福田、石垣、近藤2
◆盗塁 神:島田(16)、長坂(3)
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率
1]中:島田 (3-0-0 / 1-1 / 1 / 0) .243
〃三:熊谷 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 1) .218
2]二:小幡 (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .222
3]遊:木浪 (4-0-0 / 3-0 / 0 / 0) .067
4]右:中谷 (4-2-1 / 1-0 / 0 / 1) .252
5]三左:陽川 (4-0-0 / 2-0 / 0 / 0) .268
6]左中:荒木 (4-0-0 / 1-0 / 0 / 1) .249
7]一:板山 (3-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .216
〃打:片山 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .221
8]捕:長坂 (3-2-0 / 0-0 / 1 / 0) .258
9]指:伊藤隼 (3-2-0 / 1-0 / 0 / 0) .203
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ※
馬場 5回 84球 (6-3-2 / 5-4 / 2.49) 150
尾仲 1回 12球 (0-2-0 / 0-0 / 4.73) 152
石井 1回 17球 (2-2-0 / 1-1 / 2.36) 146
斎藤 1回 11球 (0-0-0 / 0-0 / 3.33) 154
歳内 1回 29球 (1-2-2 / 2-0 / 3.91) 150
※球場表示の数字 ちょっと速め?
《試合経過》※敬称略
先発の馬場は1回、三者凡退で立ち上がります。その裏、島田が死球で出て1死後に二盗、さらに木浪の空振り三振した球が暴投となって三塁へ進むと中谷の中前タイムリーで生還!1点先取しました。しかし直後の2回表、4番・福田の三塁線を破る当たりが荒木のエラー(クッションボールが思わぬ方向へ…)も誘って、なんと一気にホームイン。記録は二塁打とエラーで、あっという間に同点となり、まだまだ続きます。
次の石川駿に四球を与え、石垣の左中間二塁打で無死二、三塁として7番・友永の右前タイムリー。捕った中谷のホーム返球が逸れて友永は二塁へ。大野奨は四球で無死満塁となって1死後に1番・高松のセカンド内野安打で1人生還。さらに伊藤康の中前打で2人を還して、この回5失点です。でも3回、4回は三者凡退。5回も、ヒットを許した高松の二盗を長坂が阻止するなど3人で片付けました。
6回の尾仲は三者凡退。7回は石井が先頭の代打・近藤に左翼線二塁打を浴び、暴投で生還を許してしまいます。大野奨の左前打と犠打で1死二塁とするも、後続は連続三振。8回は斎藤が三者凡退でした。しかし9回、連投の歳内が石垣への四球と近藤の左翼線二塁打などで1死二、三塁として、高松は三ゴロ…と思ったら8回からサードに入った熊谷が捕球エラー。これで1点入り、伊藤康の遊ゴロ(二塁封殺)の間にもう1点。最後は根尾を空振り三振で終了です。
打線はというと、3回に長坂が先頭で右前打と二盗を決めたものの得点なし。5回は板山と伊藤隼がともに左前打していますが、ともに二塁で封殺されるなどチャンスにつながらず。6回は小幡が内野安打するも木浪は併殺に倒れ、そのあと中谷に中前打が出たけれど無得点です。7回に2死から長坂と伊藤隼に、初めての連打!しかし島田が三振で0点。8回は三者凡退で、9回は伊藤準の前にやはり三者凡退で終わりました。
【28日】2日連続で5失点…魔の2回?
そして28日、試合が始まって30分も経っていない2回に、“どこかで見たような”事態が起こりました。前日の馬場投手と同じく三者凡退で立ち上がった呂投手が4安打と2四球で5失点。2試合続けて2回に5点を取られると、7回にも2点を追加され、おまけに打線は2回の1安打のみで阿知羅投手に完封負けです。
1戦目は3安打で0点、2戦目は8安打したものの1点だけ、そして3戦目は1安打で0点。3連戦で1得点だけというのは寂しいですね。ちなみに3連戦で喫した三振は29個。中日先発の小笠原、梅津、阿知羅の3投手に抑え込まれた感があります。まあ、こちらの投手陣も計25三振を奪っていますけどね。これで今季初の同一カード3連敗となりました。昨年4月10日からソフトバンクに3タテを食らって以来のことです。
《ウエスタン公式戦》7月28日
阪神-中日 21回戦 (丸亀)
中日 050 000 200 = 7
阪神 000 000 000 = 0
◆バッテリー
【阪神】●呂(1勝5敗)-谷川-岡本-尾仲-斎藤-福永 / 片山
【中日】○阿知羅(1勝3敗)(9回) / 杉山
◆三塁打 中:高松
◆二塁打 神:木浪 中:近藤
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失) 打率
1]中:島田 (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .238
2]遊二:小幡 (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .217
3]左:板山 (3-0-0 / 3-0 / 0 / 0) .213
〃打:熊谷 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .217
4]右:中谷 (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .243
5]一:陽川 (2-0-0 / 2-1 / 0 / 0) .265
6]三:山崎 (2-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .286
7]二遊:木浪 (3-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .111
8]捕:片山 (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .216
9]指:伊藤隼 (2-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .200
〃打指:藤谷 (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .154
◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ※
呂 3回 75球 (4-2-3 / 5-5 / 4.82) 145
谷川 2回 21球 (2-3-0 / 0-0 / 4.06) 148
岡本 1回 21球 (0-2-1 / 0-0 / 4.61) 145
尾仲 1回 21球 (1-0-1 / 2-2 / 5.20) 151
斎藤 1回 13球 (0-1-1 / 0-0 / 3.20) 152
福永 1回 13球 (1-1-0 / 0-0 / 2.45) 157
※球場表示の数字 やっぱり速め?
《試合経過》※敬称略
まず投手陣。三者凡退で立ち上がった先発の呂ですが、2回は先頭の4番・福田に四球を与え暴投で二塁へ進めたあと石川駿には右前打、石垣は四球で無死満塁。続くA・マルティネスに左前タイムリーを浴びました。杉山は二飛でようやく1死となるも満塁は継続。9番・近藤に左越えの2点タイムリー二塁打を浴び、2死後に2番・高松の中前タイムリー。これでまた2人が還り5点を失った呂。3回は1死球のみに抑えて交代しました。
2人目の谷川は4回が連続三振からの三者凡退、5回は1死から根尾に中前打されますが牽制で刺して2死。続く福田に左前打を許すも最後は三振で無失点です。6回は岡本。四球で出した石垣の二盗を片山が阻止、あとは連続三振。しかし7回の尾仲が先頭への四球などで1死二塁として、高松の右中間タイムリー三塁打と根尾の遊ゴロで2失点。8回の斎藤は1四球のみ。9回は福永が2死後に高松の内野安打(三塁方向への打球を自身が捕って送球するも余裕でセーフ)があったものの、最後は根尾を初球で左飛に打ち取って終了。
阪神の攻撃はいたって簡単です。1回が三者凡退、2回は2死から山崎の死球と木浪の右中間二塁打で二、三塁としますが得点なし。これが唯一のチャンスでした。3回は三者凡退、4回は2死から陽川が四球を選んだだけ。5回、6回、7回かすべて三者凡退で、そのうち6回(3三振)から7回にかけて5者連続三振というのもあり。8回は2死から代打・藤谷が死球で出て、島田がいい当たり…の二直。そして9回はまた三者凡退で試合終了。中日の阿知羅は132球の完封勝利です。
なおウエスタン・リーグ2位のソフトバンクは、27日から巨人とのファーム交流試合を行って1敗1分けだったため、ゲーム差は1.5と接近しているものの阪神が首位にいます。
<掲載写真は筆者撮影>