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王将戦リーグ1勝1敗対決! 10月13日▲豊島将之竜王(31)-△羽生善治九段(51)

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 東京・将棋会館において第71期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ戦▲豊島将之竜王(31歳)-△羽生善治九段(51歳)戦がおこなわれます。

 両者は前期最終戦、4勝1敗同士で対戦。豊島竜王が勝って5勝1敗でプレーオフに進んでいます。

 本リーグは5勝1敗で挑戦権を獲得した例がいちばん多く、2敗になるとやや厳しくなります。

 両者は今期ここまで、ともに1勝1敗です。リーグ全局、どの一戦も重要なのは言うまでもありませんが、ここで負けると挑戦権争いの上では苦しくなりそうです。

 今年度、両者は2回対戦しています。

 5月の王位戦挑戦者決定戦では豊島竜王が勝ちました。

 9月のA級順位戦でも豊島竜王が勝っています。

 両者の過去の対戦成績は羽生18勝、豊島24勝。昨年の竜王戦第3局以来、現在は豊島竜王が7連勝中です。

 羽生九段に7連勝以上している棋士は、豊島竜王のほかにいません。

 10月7日現在、豊島竜王の今年度成績は13勝11敗(勝率0.542)です。

 豊島竜王は藤井聡太三冠を挑戦者に迎えて竜王戦七番勝負を戦いながら、並行して王将戦リーグも戦います。無論、相手は強敵ばかりです。

 羽生九段の今年度成績は5勝11敗(勝率0.313)です。

 現在発表されている記録上では、羽生九段は7連敗中でした。しかし前局の近藤七段戦に勝利。羽生ファンもほっとしたところでしょう。今度は対豊島戦の連敗ストップとなるでしょうか。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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