階級下げたKINGレイナ、判定負けでRIZIN復帰戦を飾れず
7月28日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催された総合格闘技イベント『RIZIN(らいじん).17』で、第2試合に登場したKINGレイナ(22=FIGHTCLUB 428)が、ステファニー・エッガー(30=Buddy Gym/スイス)と63kg契約で対戦した。
2016年にプロデビュー、翌年にはRIZIN参戦を果たしたレイナは、柔道仕込みの投げや関節技に加え、仏頂面の不敵な言動とにじみ出る愛嬌のギャップで一躍、RIZINの舞台を彩る女子ファイターに。昨年から階級変更に取り組み、8月大会ではそれまでの75.0kgから65.0kgまで落とし判定負けも、その後は2勝をあげた。今回は「中学1年以来」という63kgでの闘いを選択した。
対するエッガーのバックボーンも5歳から始めた柔道。ヨーロッパ王者の肩書を手に2015年総合格闘家デビューし、ここまで4戦3勝1敗の戦績を残す。両者とも寝技だけでなく打撃にも自信を覗かせており、スタンド勝負でも好勝負が期待できる一戦だ。
1ラウンド、リーチを活かしたローやミドルキックを放つエッガーに対し、蹴りに合わせて右のパンチを単発で返すレイナ。レイナの腰をクラッチしたエッガーは一気に抱え上げマットに叩きつけテイクダウンに成功する。バックから鉄槌を叩き込むエッガーに、レイナは防戦を余儀なくされる。
2、3ラウンドとも序盤のスタンド勝負からエッガーが腰を抱えてテイクダウン、そしてバックからパウンド、チョーク狙いと確実にポイントを稼いだエッガーが判定3対0で勝利。レイナは最終ラウンド残り1分から捨て身のパンチで突進するも、形勢逆転はならなかった。