ハム・ソヒが戦慄のRIZIN デビュー、山本美憂に堂々挑戦状
7月28日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催された日本発の総合格闘技イベント『RIZIN(ライジン).17』で日韓女王対決が行われ、韓国女子総合格闘技のパイオニア、ハム・ソヒ(32=TEAM MAD/韓国)がRIZIN初登場。現アトム級日本王者相手に1ラウンド、戦慄のKO勝利を収めた。
世界最大級の総合格闘技イベント『UFC』に韓国人女性ファイターとして初めて参戦を果たし、大会ベストバウト(UFCファイト・オブ・ザ・ナイト)も受賞しているハム・ソヒ。昨年12月には韓国のイベント『ROAD FC』の女子アトム級王座初防衛戦で、『RIZIN.16』で浜崎朱加と接戦を演じた現Invicta FCアトム級王者ジン・ユ・フレイに1ラウンドKO 勝利を収めている。
対する現DEEP JEWELSアトム級王者の前澤智(31=リバーサルジム立川ALPHA)は、今 年3月に浅倉カンナに判定で敗れたものの、対韓国人ファイターにはこれまで負けなし。今回巡ってきたビッグチャンスに「最強の相手に格闘技人生をかける」とモチベーションはMAXだ。
試合開始と同時に上半身を動かしフェイントしながら、もぐり込んでパンチを放つ前澤に対し、ハム・ソヒは冷静に見極め右腕を伸ばして距離を測る。前澤の右に反応してパンチを返したハム・ソヒは、右腕で前澤の首を抱えヒザ蹴り。
離れた状態から前澤の思いきりのいい右がライトヒットすると、両腕で前澤を押すようにして突き放したハム・ソヒは前澤の腹めがけてヒザ蹴り!思わずコーナーに尻餅をつく前澤の顔面に、情け容赦のないヒザ蹴りを4発、5発と叩き込んだところでレフェリーが試合を止め、ハム・ソヒが戦慄の1ラウンドKO 勝利を収めた。
試合後マイクを握ったハム・ソヒは日本語で「私、タイトルに挑戦したい気持ちも多いですが、まず山本美憂選手と戦いたいです」と対戦要求。リングサイドで見守っていた山本もリングインし、「私もハム選手の試合を見ていていつか試合をしたいと思 っていました」と返し、ガッチリ握手。日本が誇る元レスリング世界女王と、韓国から世界へ羽ばたいた打撃女王の対戦という注目カードが実現する。