ドコモ 携帯料金値下げへ 別ブランドで月額3000円のプランも FPが教える、通信費の節約術
ドコモはデータ容量20ギガバイトの料金が月額3000円前後の別ブランドも新たに導入する他、本体ブランドのほうでも価格体系が見直される予定です。ソフトバンク、KDDIの別ブランドは20ギガバイトで4000円前後のプランが報道されています。これは家計にとっては朗報です。ここで通信費の節約術について考えてみましょう。
家族でスマートフォンを保有する人が増えるなか、通信費が家計を圧迫しています。2018年の電話通信料の支出額は前年比0.3%増の12万2624円です。内訳をみると、固定電話通信料への支出は1万9281円で減少傾向ですが、移動電話通信料への支出は10万3343円と近年増加傾向です。世帯消費に占める電話通話料の割合は4.15%です(総務省 情報通信白書 令和元年版)。
総務省の家計調査(2019 二人以上世帯)では、通信費の月平均は1万3599円です。通信費は家計支出のうちでも固定費に近いためにここを下げられると家計がぐんと楽になります。できれば、手取り月収の5%以内に通信費を抑えるのが望ましいです。ネット料金に加え、家族全員がスマホを持てば、あっという間にこの金額に達してしまいます。
決め手はプラン選び
通信費の節約で重要なのは使い方に合わせた最適なプラン選びです。大容量の場合は各社が出している7000円程度のプランを選べばよいでしょう。ドコモはこちらも従量課金制で値下げを予定しているようです。それほど使わないという人は利用料が20GBまでの各社が別ブランドで出している3000円〜4000円前後のプランを活用すればよさそうです。
筆者も海外で15GBのプランを契約していますが、自宅や外でもなるべくWi-Fiを使うようにすると契約範囲の使用量で抑えられる場合が多いです。子供の学校が休みでWi-Fiが繋がりにくいところでYouTubeを見せるとあっという間に残量が減るために、アプリでこまめにどのくらい使っているかなども確認をするようにしています。
通話料金やオプションサービスの見直しも
また、不要なオプションサービスを外すことも節約に貢献します。たとえ、月300円でも積み重なれば大きいからです。携帯ショップに行けばプランの診断や、付加しているオプションサービスを教えてもらうことができます。
通話料や有料のメッセージを送信するコストを削減する努力をしましょう。一般的なスマートフォンの国内通話料金は5分以内で30秒で20円(税抜き)。1時間に換算すると、2400円程度と、働いた場合の時給と比べるといかに高額になるかが分かります。学校、お店など必要な通話以外は無料の手段を探し、SNSなどでチャットをしたり、会話をすることをおすすめします。有料のSkypeなどを利用すれば携帯料金や固定電話にもかけることができます。500〜600円からプリペイドで都度購入してかけることもできます。筆者も海外の番号にかける際には活用しています。
固定回線がある人は固定回線を活用したほうが携帯電話からかけるより安いです。固定電話から携帯電話へ通話する際に、携帯電話番号の前に事業者識別番号(NTT東日本の場合は0036)をダイヤルすることにより割安な通話料金で通話をすることができます。
このように、少しの工夫でかさばる通信費を削減することは可能なのです。