【最強の褒め方3選】子どものモチベーションが持続する幼児教育講師おすすめの褒め方を教えます!
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
今日は『子どものモチベーションを上げる方法』というテーマでお話しします。
子どものモチベーションを上げるときに、ほとんどの方が使うのが『褒める』という行為ではないでしょうか。
前回『正しいほめ方!?』スタンフォード大学の研究から分かった子どもの成績が変わるほめ方とは!』という記事を出させていただきましたが、今回はさらに深いポイントを解説してみたいと思います!
【どんなとき子どものモチベーションになる?】
褒める方法を学ぶとき、どんなときに子どもが行動するためのモチベーションに繋がるかを知っておくと、さらに効果的に褒めることができますので、先にそちらをご紹介していきたいと思います。
①叱られる
その源泉にあるのは『恐怖』です。
叱ることが全部悪いことではないですが、叱るということを基本としてモチベーションをコントロールすることはおすすめしません。
叱ることで行動するモチベーションを育てると、簡単に言えば『叱られないと行動ができない種』を撒くことになります。
叱られる行為には慣れがくるため、同じ強度の叱りでは反応しなくなってきて、さらに強く叱らないと行動しなくなっていってしまいます。
そして叱られるということは自分の内から出るモチベーションではなく、周りからの働きかけで起こる外的モチベーションであるため、周りの環境で自分のモチベーションが左右されます。
つまり誰からもお尻を叩いてもらえないと行動できなくなってしまう恐れがあるということですね。
もちろん叱ることが必要なときはあります。
ですが本当に必要なタイミングを見定めて、常に叱られているような状態にならないように気をつけていきたいですね。
ちなみに叱り方のポイントなどに関しては、こちらの記事で解説していますので、良かったらご覧ください!
〉〉【どう叱ったらいい?】子どもに伝わる上手な叱り方を幼児教育講師が徹底解説!
②物をもらう
これは宿題をやったらお菓子がもらえる、テストで100点を取ったらゲーム機を買ってあげるなど、いわゆるご褒美で行動させるということですね。
これも使ってはいけないわけではありませんが、多用するのはおすすめしません。
物をもらうことが動機で動くモチベーションを育てすぎてしまうと、物をもらえないと動かなくなったり、常に何か対価を得るために動くようになったり、対価が無いと怒りだしたり、対価があったとしても、その対価が満足しないものではモチベーションが上がらなかったりします。
叱ると同様に周りの環境で自分のモチベーションが左右されてしまいますよね。
③褒められる
褒めるという行為は、叱るや物を与えるよりも正しいモチベーションの与え方という認識があるのではないでしょうか。
先程の『叱られる』と『物を与える』はどちらも外的モチベーションとお伝えしましたが、実は褒めるも全く同じです。
褒められることが動機で動くモチベーションだけを育てていくと、褒められるために行動をするようになったり、常に褒められるにはどうしたらいいか考えるようになり、本質を見失う行動が多くなってしまう可能性があります。
ですが、褒める行為には叱る・物を与えることにはないメリットもあります。
- 自分の良いところを認識できる
- 自己肯定感が上がる
- 叱るや物を与えるよりモチベーションが持続する
私は、褒めることは子育てにおいてとても大切だと感じています。
正しい褒め方を理解し、子どもをフラットに褒めていけば弊害は出づらいです。
しかし、子どもに行動する正しいモチベーションを育てるためにはそれだけでは足りないと思っています。
④人の役に立つ喜びを育む
これが今回の記事で1番伝えたかったテーマです。
私は人の最も良いモチベーションは『誰かの役に立ちたい』という心から生まれるモチベーションだと思っています。
『叱る』『物を与える』『褒める』。
これらは全て周りから与えられることによって生まれるモチベーションですが、人の役に立つ喜びは唯一内側から生まれるモチベーションだと言われます。
この『人の役に立ちたい』という喜びを動機として動くモチベーションを育てると、周りからの働きかけがなくても自分でモチベーションを生み出すことができ、周りの環境に左右されずにモチベーション保つことができ、さらにモチベーションの持続が他の動機とは比べ物にならないという大きなメリットがあります。
では、モチベーションの種類を理解した上で、ここからは子どもにどのような声をかけてモチベーションを育てていくのが良いのかについて解説していきます。
正直褒めるという概念からはちょっと違うんじゃないか?と思うかもしれませんが、褒める行為が子どもの良いモチベーションを育ててあげるための手段だと考えた時には、最も効果的な3つだと思いますので、ぜひ意識して使ってみていただけたらと嬉しいです!
【本当に大事な3つの褒め方】
①感謝を伝える
「ありがとう」「助かったよ」などという感謝を子どもに伝えていく。
まずはこれが第一です。
お手伝いや人を助けたりする行為の本質は、まさに先程④でお話しした『人の役に立つ』ということですよね。
お手伝いや日頃の些細なことでちゃんと感謝を伝えられてきた子は、自然と『人の役に立つ喜び』が育まれていき、誰から褒められるでもなく、人のために行動できるようになっていきます。
②子どもの頑張りや行動から親がどんな影響を受けたかを伝える
例えば、お子さんが一生懸命勉強していたとします。
前回の記事で、過程の頑張りを褒めることが大切だと話しましたが、さらに一歩踏み込み、
「〇〇くん頑張ってるね!お父さんも見習ってお仕事頑張るね!」
「〇〇ちゃんが一生懸命やってる姿からお母さん元気もらったわ!」
というように伝えていくことで、子どもは自分が頑張っている姿が周りの人に良い影響を与えられることを知ります。それが頑張るモチベーションの源泉になるんです。
テストで良い結果を取った時も「100点!一生懸命勉強してたもんね!努力がつながって良かったね!」と、過程の頑張りと結びつけていく褒め方にプラスして
「100点!一生懸命勉強していたもんね!よし!お母さんも来月英検受けるから頑張るね!」
などと伝えると、また違った良いモチベーションになっていきます。
今のは勉強に関してでしたが、子どもが自分の部屋を片付けていたら
「お!すごくきれいになったね!やっぱり綺麗な部屋気持ちいいな!お父さんも自分の部屋片付けよっと!」
と伝えるだけで、自分の行為が親にいい影響を与えたことがわかりますし
元気に挨拶したら
「良い挨拶だね!お母さんも〇〇ちゃんの挨拶を見習って元気に挨拶してみるね!」
と自分の姿をお母さんが見習ってくれたということが伝わるのも、子どもはすごく嬉しいものです。
日々伝えていくことで、人の役に立つモチベーションはさらに育まれていきます。
③あなたの行動が周りにどんな影響を与えるかを伝える
先程のとかなり似ているのですが、②が親への直接的な影響であったのに対し『周りに』ということですね。
例えば、子どもが家でお母さんのお手伝いをしているときにお父さんから
「いつもありがとう。お母さん日々家事大変だから、〇〇ちゃんが手伝ってくれて助かってるね!」
などと伝えます。
お母さんから感謝を伝えられたわけではありませんが、この言葉を言われたことで子どもは『自分のお手伝いがお母さんの助けになった』という事実を認識できます。
他にも、夏休みの自由研究でSDGsについて調べて頑張って進めているとします。
一生懸命調べている姿に対して「頑張ってるね!」「詳しく調べられているね!」とか、さらにまとめた資料を見て「うわー!すごくこだわって作ってるね!さすが!」などといったことを伝えても子どもは嬉しいと思いますからぜひ伝えてあげてほしいのですが、『人の役に立つ喜び』という切り口でだとこのような言葉が考えられます。
「すごくよくまとめられてるね!この〇〇くんの資料や発表を見た人は、きっとSDGsに興味を持ってくれるね!そうやって〇〇くんのようにSDGsを伝えてくれる人がいるから、地球はどんどん良くなっていくんだね!」
『子どものした自由研究が周りにどんな良い影響を与えるものなのか』を伝える声かけですね。
親子間での「親が褒めるから子どもは嬉しい!」のような親から子への外的なモチベーションではなく
親が子どもの行動が周りにどんな影響を与えたかを伝える
⇒それにより子どもは自分の影響に気づける
⇒それに気づけたら誰から何を言われなくても人のために頑張れる
といった内的モチベーションに繋がっていくのです。
いかがでしたでしょうか?
今回は褒め方というタイトルでしたが、フタを開けたらなかなか普通ではない切り口の内容になって少し難しいと感じた方もいるかもしれません。
少しずつ消化していき、使える場面があればまずは一度使ってみていただけけたらと思います。
①の感謝を伝えるだけでも十分効果がありますから、それを改めて大切にする!という感じでも十分素晴らしいです。ぜひ気楽に実践してみてくださいね。
皆さんの子育てを応援しています!