関東など梅雨明けは目前なのか?
週末はまだ梅雨前線の大雨の所も
このところ、7月に入るとともに梅雨前線の活動が活発化し、大きな災害を伴う集中豪雨が頻発しています。(2018年西日本豪雨、2020年球磨川氾濫、2021年熱海土石流)
今年もこの傾向が続いてしまい、先週末の7月1日(土)には山口県で、そしておととい3日(月)には熊本県で、ともに線状降水帯が発生し、これらの地方を中心に、大きな被害が発生しました。
きょう5日(水)も九州ではさらなる大雨が懸念されましたが、24時間降水量は多い所でも50ミリ程度となっており、このあと、いったん雨は終息に向かいそうです。ところが上図のように週末には、一時的ですが、再び梅雨前線の活動が活発化し、日本海側を中心に大雨となるおそれがありますので、油断できません。
週明けから太平洋高気圧が勢力を強める
ところで、週末に梅雨前線が一時的に活発化したあと、週明けには夏空をもたらす太平洋高気圧が南の海上から勢力を拡大してくる予想です。この太平洋高気圧の勢力如何では、週明け以降、関東以西では厳しい暑さの夏空が続くことになり、気象庁としても梅雨明けを検討するような状況となるかもしれません。
関東以西では厳しい暑さの夏空が続く可能性
ウェザーマップ発表の10日間予報をみると、週末は梅雨前線の影響で、西日本を中心に雨となり、大雨となる所もあるでしょう。
一方、東京と熊谷では、あす6日(木)に小さな傘マークがありますが、これも明け方には止み、日中は強い日差しが照り付けるでしょう。あさって7日(金)以降は、ずっと晴れ間が広がる予報で、最高気温も東京で33度前後、熊谷では35度以上の猛暑日となる日も多い予想です。関東では週末の梅雨前線の影響も限定的で、雨は降ったとしても、にわか雨程度で、日差しの照り付ける時間も多いでしょう。
西日本でも週明けには傘マークから晴れマークへ徐々に変わり、厳しい暑さの夏空へシフトチェンジしていく見通しです。
東京ではもう降り続く雨はなし
今度は東京の16日間予報をみてみましょう。すると7月21日までは曇り時々晴れの天気で、連日30度以上の真夏日が続く見込みです。
ただ再来週の信頼度をみてみると、信頼度の低いEやDが並んでおり、これは晴れ間の広がる天気が優勢ではあるものの、太平洋高気圧の勢力予想がばらついており、雨予報に変わる可能性もあることが示唆されている状態です。
このあたりの予報は、週明けにはもっと確からしくなると思われ、もし太平洋高気圧の勢力が安定して強まる予想に変わってくれば、週明けにも梅雨明けを発表する可能性が高まってくるでしょう。関東以西で梅雨明けとなるかどうかは、週明けから1週間程度、あるいは10日間程度の太平洋高気圧の勢力にかかっているとも言えそうです。