大谷、ボブルヘッドデーに出番なしもファンは満足
投手・大谷翔平と打者・大谷翔平。2人の大谷の首振り人形がセットになったボブルヘッド人形がファンに配布された7月12日(日本時間13日)のアナハイム・エンゼルス対シアトル・マリナーズ戦。
この日しか手に入れられない限定のお宝グッズを手にするために、試合開始6時間前から列に並び始めるファンが出て、開門時間の午後5時には球場前の広場を埋め尽くすほどのファンが長蛇の列を作った。
今季12度目の完売となる4万4027人のファンが大谷ボブルヘッド人形を目当てに球場を訪れたが、肝心の大谷は相手投手が左腕のために2試合連続で先発を外れた。
マリナーズの先発左腕のジェームズ・パクストンは今年5月のトロント・ブルージェイズ戦でノーヒットノーランを達成したカナダ出身の29歳。そのパクストンは17球を投げただけで、腰に張りを感じたために1回をもたずに降板。マリナーズは右腕のチェイセン・ブラッドフォードをマウンドに送った。
エンゼルスは大谷の代わりにアルバート・プーホルスが指名打者に入っており、プーホルスの本職の一塁は右打者のジェフリー・マルテが一塁を守っていたが、3回の2打席目に大谷と同じ左打者のルイス・バルブエナが代打で送られ、そのまま試合終了まで一塁を守った。
プーホルスがケン・グリフィー・ジュニアを抜くメジャー通算630号本塁打、デビッド・フレッチャーのメジャー初本塁打などエンゼルス打線は4本もの本塁打を放ち、11点を奪う猛攻。
試合は大差が付き、大勢のファンは大谷が代打で登場するのを楽しみに試合最後まで応援したが、大谷の出番はなかった。
大谷のボブルヘッド人形を求めて午後3時半から列に並んだ中村さんは、「炎天下の中、1時間半も並んでいたので、入場口で人形を手にしたときはすごく嬉しかった」と語り、「大谷選手が出場されなかったのは残念ですが、試合は序盤からホームランが出て、周りのファンと一緒に盛り上がることもできて楽しかったです!」と満足そうな表情で、人形を大切に抱えながら笑顔で球場を後にした。
相手先発投手が2試合続けてサウスポーだったために、2試合続けて先発を外れた大谷だが、13日からはナショナル・リーグのロサンゼルス・ドジャースとドジャースの本拠地で3連戦が行われ、指名打者制を使えないために先発を外れるとマイク・ソーシア監督は明言している。
そのソーシア監督は、首振り人形ではなく、本物の大谷がソーシア監督の指示に首を縦に振って、マウンドで快投する日が早く戻ってくることを期待しているとコメントした。