我が子に片づけができるようになってほしいと願う親は多いと思います。春休みは子どもに自分のモノの管理の仕方やその重要性について教えることのできる絶好の機会です。

そこで今回は、子どもに片づけを教えるために春休みに家庭でぜひしてほしいことを紹介します。

その１．教科書の賞味期限を決めよう

これまで使い終わった教科書はどうするのか悩むところです。

こんな時は、教科書に賞味期限を作ってみてはいかがでしょうか。

教科書は多くの知識、知恵、情報が載っていて、子どもたちはそこから様々なことを学びます。子どもたちに新たな学びを提供してくれるのが教科書の役割です。ということは教科書を使用する学年が終わり進級すると役目が終了したということになります。

しかし、進級しても旧学年の教科書を使う可能性もあり、すぐに捨てることはできませんが永久に保管しておく必要もありません。

そこで教科書使用後、何年間保管しておくか家庭でルールを決めてほしいのです。これが教科書の賞味期限です。

モノには食べ物と違って賞味期限がないので、自分で決めておかないと増える一方です。賞味期限を決めることで、古いモノが出ては新しいモノが入ってくるというモノの流れができます。

我が家は、学年が終わり長くても１年後が賞味期限と決めています。困ったことはこれまで一度もありません。もちろん各家庭の考えにより賞味期限は２年後でもよいし教科によって変えることも考えられます。

不安であれば長めに設定して、その後修正していけばよいです。大切なのは、とりあえず子どもと「我が家の賞味期限」を決めて実行してみることです。

その２．使用済みノートの役割を考えよう

使用済みノートは親子でその役割を考えてみましょう。私は使用済みノートの役割は大きく２つあると考えています。

１つ目は「子どもがパワーを出し切ったモノ」という考え。子どもは一所懸命漢字を書き計算問題を解きます。だからノートを最後まで使い終わったら、そのノートは子どもがパワーを出しきったモノとなりもう活用することがないので役目が終了です。

そしてもう一つは「子どもの頑張った証」という考え。もしそう考えるのであれば大切に保管しなくてはいけません。

しかし、いつまでも捨てずにとっておいてモノが増え、探し物や散らかる原因になっていては意味がありません。

使用済みノートを「頑張った証」として考えるのであれば、現在使用しているのノートとは収納場所を変えるなどそれなりに管理をする必要が出てきます。

３．新学期に備え学習道具のチェック

最後は、一番大切な学校から持ち帰る、習字道具、絵の具、お道具箱、体操服、うわぐつなどの学習道具のチェックです。

数はそろっているか、不足しているモノはないか、サイズは合っているかを、是非子どもとチェックしましょう。

その際にはこのようなチェック表があると便利です。

家庭によっては、もっと細かくチェック項目を設けてもよいかもしれません。

小学校低学年の子であれば、はじめは親が子どもにやり方を教える必要がありますが、回数を重ねると自分でできるようになります。兄弟児がいるのであれば、一緒に行い上の子が下の子のサポートをするのもよいでしょう。

我が家では長期休みの恒例行事になっているので、チェック表を与えれば子どもたちだけでチェックを行うことができます。

チェックが終わったら、1か所にまとめて置き新学期を待ちましょう。

「片づける」と言うことは自分のモノを自分で管理するということです。

まずは、数や量は足りているのか？　汚れたり壊れたりしていないか？　サイズは合っているのか？と自分のモノがどういう状態であるかを知ることが重要です。

年度の変わり目というのは生活の切り替えのタイミングであり、それに応じて不必要なモノは手放し、新たに必要なモノを手に入れ新しい生活が始まるというサイクルを子どもに感じてもらうチャンスです。

子どもに片づけが教えたかったらただ見た目を整えるだけではだめです。まずはこの春休みに子どもにとって身近な教科書の賞味期限を決め、使用済みノートの役割を考え、学習道具のチェックを行い、自分のモノの管理からはじめてみてはいかがでしょうか。