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エンジェルスの「20連戦」で最もよく打った2人は、リーグのMVPレースも牽引!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
テイラー・ウォード(ロサンゼルス・エンジェルス)May 11, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・エンジェルスは、4月22日~5月11日の20連戦を13勝7敗で終えた。6チームと対戦し、最初のボルティモア・オリオールズには1勝2敗ながら、その後のシリーズは負け越しなし。連戦前に3だった貯金を9に増やした。

 この20試合に30打席以上の10人中、マイク・トラウトテイラー・ウォードは、OPS1.000以上を記録した。打率、出塁率、長打率、ISO、ホームラン、長打も、彼らがトップ2を占める。打点はジャレッド・ウォルシュが最も多く、17打点を挙げたが、トラウトとウォードも、ウォルシュと1打点しか違わなかった。

筆者作成
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 この2人は、連戦前を含めた、シーズン全体の数値も素晴らしい。それぞれのOPS、ウォードの1.199とトラウトの1.188は、ア・リーグで90打席以上の96人中、1位と2位に位置する(5月11日時点)。ウォードは開幕を故障者リストで迎え、規定打席に達していないが、その不足はわずかだ。3位は.996のホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)。エンジェルスにOPS.800以上は他におらず、ウォルシュの.774が3番目に高い。リーグ全体では27位だ。.762の大谷翔平は、29位にいる。

 出塁率も、.490のウォードと.467のトラウトがリーグ・トップ2に並ぶ。3位は.419のJ.P.クロフォード(シアトル・マリナーズ)だ。また、ISOは.389のトラウトがリーグで最も高く、.342のウォードがそれに次ぐ。こちらの3位は.324のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だ。

 ウォードは、打率.367もリーグ1位。トラウトも.337と高く、.347のティム・アンダーソン(シカゴ・ホワイトソックス)と.345のザンダー・ボガーツ(ボストン・レッドソックス)を挟み、4位に位置する。

 ホームランは、10本のジャッジがトップだが、トラウトは1本差の2位タイにつけている。ウォードも7本と少なくなく、順位は6位タイだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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