本格スパイスカレー 現地レストラン視察で味を磨く ネパールの家庭料理「ダルバート」【横浜市西区】
京浜急行戸部駅の線路沿いをまっすぐ。住宅街の一角にネパールカレー店「Spice Corner Benzie」があります。
なつかしい雰囲気がする外観、中は古民家のような落ち着く雰囲気です。
客席は、カウンター席が4つとテーブル席が3つ。テーブル席は4人掛けでもゆったりと座れるスペースがありました。
毎日、店主さんが手書きで書いているというメニュー。個性的なイラストも毎日添えられています。実はInstagramで見つけたこのメニューが今回の来店のきっかけでした。
お店ではネパールの家庭料理「ダルバート」と南インドの「ミールス」が日替わりで提供されています。
私が訪れた日は、ネパールの「ダルバート」の日。「ダルバート」とはネパールのカレー・ご飯・おかず・漬物がセットになった家庭料理で、日本の「定食」にあたるものだそう。3種類のカレーから、数と組み合わせを選ぶことができます。
私はAのチキンカレーとBのマトンキーマの2種がけを選択。ライスの量も150g~300gまで決められます。プレートは野菜が手前にくるのが正しい置き方だそう。
カレーの左にあるスープが豆のスープ「ダル」、以下「サルカールカンドとシミのタルカリ」とメニューに書いてある順に並べられています。
スパイスの香り立つカレー。本格的で辛いのだけど、なぜかすっきり食べられるおいしさ。
豆のスープ「ダル」は、南インドからネパールまで広く食べられている料理で日本の味噌汁にような定番食だとか。豆のポタージュスープのようでカレーのような刺激はありません。
一見、小松菜のおひたしに見える「サグブデコ」は、クミンと一緒に炒められていました。
「ゴルベラ・コ・アチャール」(にんじんの右隣)は辛酸っぱい味。
基本はどれもスパイスが使われていて、見た目からは味の想像がつかないところが食べていて楽しかった!
店主さんは、ネパールに料理の視察に行くほど研究熱心。先月も2週間ほどネパールに渡航し、スパイスの買い付けやレストラン巡りをしてきたそうです。カレーといえば何十種類ものスパイスを使うイメージがありますが、ネパールでは数種類の定番のスパイスを巧みに組み合わせて「ダルバート」を作っているのだとか。
お店で提供しているカレーはネパールの本場の良さを保ちながら、日本人にも食べやすい味で作っていると教えてくれました。
食後にチャイを頼みました。マグカップなので容量たっぷりなのがうれしい。
店員さんが「熱いですので気をつけてください」とおっしゃるとおり、カップの持ち手も持てないくらい熱かったので、ご注意を。
湯気といっしょに、スパイスのいい香りが漂ってきました。スパイスに刺激を受けた口の中にチャイの甘さがしみます。
本格カレーの食後には、やはりチャイが欠かせません。
訪ねたのは平日のお昼どき。仕事中のお昼休みに同僚と来ている人や1人でゆっくり食べている人など、それぞれが食事を楽しんでいる様子でした。
ランチタイムのせわしなさを感じさせないのは、街の雰囲気のせいでしょうか。
くつろいで過ごすことができる良いお店でした。店内にインド歌謡のBGMがなく静かだったのも、落ち着く理由なのかもしれませんね。
次回は南インドの「ミールス」を食べに行きたいです。
「Spice Corner Benzie(スパイスコーナーベンジー)」
【住所】横浜市西区戸部本町13-8
【営業時間】
平日:ランチ11:30-14:00 / ディナー17:00-21:00
土日祝日:ランチ11:30-15:00 / ディナー17:00-21:00
【定休日】火曜(夜)/ 水曜日
【支払方法】現金のみ
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