leift、miidaをゲストに迎え新機軸コラボ。高音質ハイレゾverを、音楽NFTで限定リリース
音楽家KOTARO SAITOによる自ら歌唱するプロジェクト、leift(レフト)が新曲「Peel feat.miida」をリリースした。やわらかなビートが煌びやかにグルーヴする“夏の終わり”を感じさせるシティ・ポップチューンだ。まだまだ暑すぎる夏。そんな、うだるような日常において、室内でまったりと涼を感じさせてくれるシーズナリーな作品へと仕上がった。熱帯夜で眠り苦しい夏。夏を楽しんだ翌日の、ちょっと気だるい朝。本作は、自然薯でいただく蕎麦のような。清涼感と元気を与えてくれるかのような機能性を持つ。
leift 初のコラボレーションとなった「Peel feat.miida」。本作は、miida(マスダミズキ)をフィーチャリング・ボーカリストに迎えている。miidaは、ソロアーティストとして認知度も高まりつつある新鋭ソロユニットであり、2019年に解散したバンド、ねごとのギタリストといえばイメージも湧くことだろう。
そこで生まれたコラボでの試み、創作におけるちょっとしたルール設定がいかにもleiftらしい。テーマは、フィーチャリングするアーティストとの会話で感じたことを題材に、1番をleiftが、2番をコラボアーティストがソングライティングを試みる。まさに共作の面白さであり、自分たちであってもどんな出来上がりになるか、先が読めないチャレンジングな制作スタイルといえるだろう。
歌詞にある通り“手紙を書く気分”で展開する楽曲。短歌でいう返歌のような構造。だがしかし、アンサーソングとは異なり1曲のうちで混在する柔らかなサウンドは、リズムのキックが強く、心を軽く弾ませてくれる音像に溶け合っていく。80’s、ビンテージなシンセサイザーによる淡い音使い。そこに、miidaの歌声とギターソロが空気を変えていく。チルアウトな気分。やわらかな風。みずみずしさとともにアンニュイな想いを、たゆたうように表現。音楽制作の楽しさ、制作過程すらエンターテインするコミュニケーションのおもしろさ。そこにリスナーが第三者視点で介在することでポッミュージックとして物語は完成していく。
そんな、アーティストとリスナーをダイレクトファイナンスで結ぶのが、日本の音楽NFTのパイオニア、NFTマーケットプレイス『.mura(ドットミューラ)』だ。表現者がSpotifyなどストリーミングによって海外、そして新規リスナーとの新たな接点を作り、初期ファン=アーリビリーバーの証を、ここでしか入手できないハイレゾ作品として、音楽NFTとして提供する。コンセプチュアルアートな気分で、ポップミュージックをドライブしていくleiftによる軽快な制作スタイルに注目をしたい。
leift / KOTARO SAITO