もう泣き寝入りしません!効果抜群、通勤通学電車の痴漢対策、女子高校生考案の痴漢抑止バッジが凄い
もう泣き寝入りしません!通勤通学電車の痴漢対策。女子高校生考案の痴漢抑止バッジ
満員電車の通勤や通学時に効果的に使えるアイテム「痴漢抑止バッジ」とそのデザインを募集する「痴漢抑止バッジデザインコンテスト」をご存じですか?
痴漢被害に遭い続けた女子高校生が考案「痴漢抑止バッジ」
皆さんは痴漢抑止バッジを知っていますか?
このバッジができたきっかけは痴漢に悩む女子高校生とその母親が痴漢抑止バッジを考案したことから始まります。そして実際に使用したところ痴漢被害に遭わなくなったという経緯から活動を開始、最初は小さな活動でしたがそこから徐々に周りの賛同者や協力者が増え続けました。
困っている人が多いのに今まで被害の声が社会的に届かず「泣き寝入り」しているという話も珍しくなかった痴漢ですが、痴漢抑止バッジができたことにより、だんだんその活動や思いに着目する人が増え、今では痴漢抑止活動センターが立ち上がり、産官学民連携で子どもを性犯罪から守る社会を作ろうという大きな活動にまで広がってきています。
痴漢抑止バッジはその名の通りバッジなので「つけるだけ」
痴漢抑止バッジは誰も傷つけません。
カバンのストラップにつけて、後ろに立つ人に痴漢抑止バッジが見えるようにカバンを肩に掛けて下さい。
通勤や通学、普段使いにただ身につければいいの?
効果はあるの?と思った方のために
実際にバッジを付けただけでどれだけ効果があったのか?
今回モニター検証した資料をお借りしました。
モニター協力:浦和麗明高等学校 埼京線で通学する女子生徒70名
期間: 9ヶ月(2016年3月~12月)
検証結果
カバンに着けるだけで効果があった61.4%
効果を感じた 32.9%
9か月間の使用の中で94%以上の人が何らかの効果を感じたとの報告
70名とはいえ94%が何らかの効果を感じたとは驚きの結果ですね
性犯罪加害者治療の専門家の先生の意見
では専門家が思う効果はどうでしょうか?
痴漢活動抑止センターアドバイザーであり、今まで2000人を超える性犯罪加害者の治療に関わっておられる大船榎本クリニック精神保健福祉部長 斉藤章佳氏の言葉も引用させていただきますと
治療中の方たちに「こういうバッジをつけている人をどう認識するか︖」と尋ねたところ、
多くの人が「たぶん痴漢をしない」と答えました。彼らは痴漢行為を許してくれそうな人を探しています。
との事が書かれていました。
つまり痴漢行為に対してはしっかりと「否!」という意思表示をすることは効果があるということが考えられますよね。ただ、実際に被害に遭わないうちから声を出すわけにいかないと思います。
そこで痴漢抑止バッジを身に着けて、視覚で意思を伝える事は【今から痴漢行為をしようとしている人】また【痴漢をしてみたいと思っている痴漢予備軍】にむけ、改めて痴漢は性犯罪であり許されない行為なのだと冷静に判断してもらう抑止対策としてかなり有効なのではないでしょうか。
痴漢とは切り離せない冤罪問題
痴漢の話をすると必ず冤罪問題が挙げられます。
通勤通学のたびに満員電車の通勤通学を余儀なくされる中、人と密着しなければならない環境。
そんな中で何もしていないのに自分が痴漢冤罪で勘違いされるのでは?というストレスを抱えながら電車やバスなどに乗る人の気持ちはわからなくはありません。
でも、憎むべきは声を上げている痴漢被害者や被害抑止活動をしている人々ではないことに気づいていただきたいのです。
そもそも犯罪がないと冤罪はない。痴漢がいないと冤罪はない。
真面目に電車やバスで通う人たちを不安に陥れているのは痴漢であり敵は同じなのです。
みんなが同じ思いであれば撲滅も無理ではないと私は思います。
一人の女子高校生の声が全国の人たちを動かしたように、多くの人たちが痴漢に対して卑劣な性犯罪行為は許さない、痴漢は許さないと向き合えば、今よりもずっと安心して通勤通学ができる環境になるはずです。
しっかりと根本の問題に向き合いラスボスを倒さないと、自分自身のストレスである毎日冤罪を気にする方の心配も収まらないという事を今一度考えてみていただければと感じています。
一緒に痴漢抑止バッジを身につけて参加するという選択
痴漢抑止バッジにはもちろんルールはありません。
男女にかかわらず皆が痴漢を許しません!泣き寝入りをしません!痴漢は犯罪です。
と、被害者になりそうな人だけではなく、より多くの人が身に着ける。
私たちはみんなで見ていますよ!多くの人が許しませんよ!といったアピールをして一つになり、身近で卑劣な性犯罪である痴漢を撲滅していけたらいいですよね。
痴漢抑止バッジで考えられるメリット
〇痴漢被害に遭わない
〇加害者が生まれない
〇冤罪被害がおきない
みんなで痴漢抑止バッジデザインコンテストで活動に参加しよう
今では痴漢抑止バッジの活動が全国まで広がり
毎年「痴漢抑止バッジデザインコンテスト」も行われています
今年は2021年8月1日より募集開始
受賞のデザインは製品化されるようで、賞金も出るようですよ。
自分の思いが形になり自分や誰かを助ける、痴漢を抑止する、それって素敵じゃないですか?
痴漢撲滅に向けて皆さんもアイデアを出してみてはいかがでしょうか?
第7回痴漢抑止バッジデザインコンテスト
募集内容
誰もが抵抗なく身につけることができ、かつ、痴漢抑止バッジを目にした加害者が痴漢行為を自制したくなるバッジのデザイン
応募期間:2021年8月1日~9月10日
詳しくはこちらをご覧ください http://scb.jpn.org/contest/2021/
資料提供 取材協力
一般社団法人痴漢抑止活動センター 代表理事 松永弥生
大船榎本クリニック精神保健福祉部長 斉藤章佳(精神保健福祉士・社会福祉士)
引用 痴漢抑止バッジリ―フレット
参考図書 男が痴漢になる理由 著 斉藤章佳