【高知市】秋の絶景を求めて!土佐山の棚田を彩る彼岸花と感謝祭を楽しもう
お彼岸が近づくと、高知市土佐山の中川地区の棚田は、彼岸花の鮮やかな赤に彩られます。黄金色に輝く稲穂と赤く咲き誇る彼岸花のコントラストは、まさに秋の絶景です。
今回は、土佐山の棚田を美しく彩る彼岸花と、秋分の日に開催される「ひがんばな感謝祭」についてご紹介します。
土佐山中川地区へのアクセスは、高知駅から愛宕商店街を抜け、県道16号線を進み土佐山庁舎を目指します。土佐山庁舎前から県道33号線に入り「オーベルジュ土佐山」方面に進みます。
「オーベルジュ土佐山」の約700メートル手前に彼岸花の群生地があります。
例年は満開を迎える彼岸花も、今年は猛暑の影響もあり開花が遅れていて、全体的に開花状況は2~3割程度です。(9月19日現在)
土佐山中川地区の棚田は、斜面に沿って緻密に作られた美しい階段状の田んぼ。その棚田が彼岸花で彩られる光景は、自然と人の手が生み出した絶妙な調和を感じさせます。
こちらは昨年の同じ時期に撮影した写真ですが、お彼岸の頃には彼岸花が満開でした。
この美しい景観は、約20年前から地元住民の方々が田畑や道沿いに球根を植えたり、草引きなど手を加え、彼岸花の手入れをしているおかげで保たれています。
彼岸花は農地のあぜ道でよく見かけますが、その理由をご存知ですか?
実は、彼岸花を植えておくと、ネズミやモグラ、さまざまな害虫を避けるための防壁となり、田んぼを守る役割を果たします。さらに、彼岸花は根がしっかりと張る植物で、あぜ道を固める効果もあるそうです。
彼岸花は棚田の美しい景観を作り出すだけでなく、農家にとってもメリットのある存在なんです。
まるでお花のガードレールのように、農地を守ってくれる頼もしい存在なのです。これを知ると、彼岸花を見る目が変わってきますよね!
地元の人々が大切に守ってきた棚田と、その風景の中に咲く彼岸花は、まるで自然のアートのようです。田んぼと花が織りなす風景を歩きながら楽しむことで、秋の深まりを感じられます。
9月22日(日)の秋分の日には、オーベルジュ土佐山周辺(高知市土佐山東川661)で、「第5回 ひがんばな感謝祭」が開催されます。
タイで人気の三輪タクシー「トゥクトゥク」で、棚田に咲く彼岸花の周遊(無料)を楽しんだり、田舎寿司や地元の野菜などの販売などさまざまなイベントが行われる予定です。
※大雨や台風など天候によっては中止の場合があります。
秋の訪れを感じながら、棚田周辺をゆっくりと自然豊かな美しい景色や花を眺めながら散策するのもおすすめです。
そして、「ひがんばな感謝祭」に参加して、地元の温かさや秋の味覚も楽しんでみてはいかがでしょうか。それ以外の日でも、「とんとんのお店」では地場産品の販売や食堂も営業しています。
今年の秋は土佐山中川地区で、棚田を彩る絶景を満喫しに出かけてみませんか。
土佐山東川地区 棚田の彼岸花群生地
住所:高知市土佐山東川
駐車場:無し