焚き火をしないキャンプはあり?小型のキャンプ用コンロだけでも炎の魅力を堪能できるのかを検証!
現代では「キャンプといえば焚き火」というスタイルが定番になっていますよね。
しかし、私がソロキャンプを始めた30年前は『焚き火台』という言葉も知られておらず、調理はキャンプ用ストーブや炭火でするキャンパーが大半でした。
もともと、私は旅をしながらキャンプをするスタイルだったので薪が現地調達できるキャンプ場でしか焚き火をしていませんでした。
薪をバイクや自転車に積んで何週間も旅の移動するのは無理がありますからね。
あと、キャンプ場で連泊して知り合った旅人と焚き火サークルで炎を囲む場合もありましたね。
焚き火には『調理の手段』や『癒しの目的』として2つの楽しみ方があります。
そんな影響からか、今でもキャンプの時はもっぱらキャンプ用ストーブだけで調理をしたり暖を取ったりすることが多いですね。
なので、私は焚き火をしないキャンプもありだと思います。
基本的にはキャンプで、焚き火をする・焚き火をしない は個人の自由ですからね。
この記事では、焚き火をしなくてもキャンプは楽しめるのか?という疑問について検証します。
焚き火をするメリット
まずは焚き火をする上でのメリットについて以下に挙げてみます。
・落ち着く
・暖まる
・調理が出来る
・薪を現地調達すれば燃料はタダ
焚き火の炎には雨音と同様に『1/f ゆらぎ』効果があります。
心を落ち着かせてストレスを解消するには最適なのです。
そして、遠赤外線効果で体の芯まで暖まることが出来て同時に調理も可能という利点もあります。
現地に落ちている折れ枝や流木を拾って薪にすれば燃料代も不要です。
焚き火を囲むと仲間との会話も弾みますからね。
焚き火をするデメリット
では反対に焚き火をする上でのデメリットを挙げてみます。
・焚き火に時間を取られる
・焚き火用具が増える
・衣類が焚き火臭くなる
・急に消火できない
キャンプ旅のように移動時間が長く、夕方遅くチェックインして朝早くチェックアウトするような場合は焚き火に時間を取られることがネックですね。
焚き火をするには薪や道具の準備、焚き火で煤けた鍋の洗い物、消し炭や灰の片付け、など時間を要する作業が多くなります。
燃え残った薪を灰まで燃やし尽くす事に熱中していると、あっという間に時間が経ってしまいます。
そして、焚き火をした後は必ず原状復帰をする作業もしなければなりません。
キャンプ用ストーブ
そして、焚き火の代わりに活躍するのが『キャンプ用ストーブ』です。
炎の着火や消火が素早く出来るのでキャンプで過ごす時間に余裕が出来るのが利点ですね。
火力が高い加圧式のガソリンストーブなら暖房器具としても十分に暖かい。
プレヒートでストーブの炎を安定させる作業では焚き火の火起こしに近い楽しさもあります。
小さなストーブから力強い炎が出ている光景は、なかなか 頼もしいです。
また、本体サイズが小さいストーブは持ち運びにも苦労しません。
自然の中では、風・森の木々・虫・鳥・川・波などの音でも『1/fゆらぎ』効果を感じることができるのでキャンプ用ストーブだけでも十分に癒されるのです。
一口にキャンプ用ストーブと言っても数多くの種類があります。
燃料別に大きく分けるとガス燃料・液体燃料・薪燃料の3タイプですが、ここでは薪以外の液体燃料とガス燃料を以下の4種類に分けてみました。
①灯油・ガソリンの液体燃料式ストーブ
②アルコールの液体燃料式ストーブ
③カセットガスのCB缶ストーブ
④ダルマ型ガスのOD缶ストーブ
①灯油・ガソリンの液体燃料式ストーブ
燃料が入っているタンクをポンピングで加圧することにより、バーナー部分へ強制的に燃料を送り出す仕組みのストーブです。
慣れていないと、プレヒート作業で巨大な火柱が上がる事があるので要注意です。
ガス缶のように気温が低くて内圧が下がってしまう事がなく、氷点下の雪の日でもストーブをガンガン燃やすことができる利点があります。
燃焼音が少々うるさいですが、逆に心強いです。
②アルコールの液体燃料式ストーブ
加圧することなく使え、構造が単純なので故障が少なく、メインテナンスしやすいのがアルコールストーブの特徴です。
燃料用のアルコールは薬局やホームセンターで入手でき、ポケットにも入るコンパクトサイズなのも利点です。
小さなストーブなので、余裕があればサブストーブとして用意しておいても良いでしょう。
③カセットガスのCB缶ストーブ
カセットガスと呼ばれるCB缶を使う利点は何と言っても燃料価格が安い事でしょう。最近は物価高で価格が少し高騰していますが…
大型スーパーやディスカウントショップなどで3本セットで購入すれば格安です。
また、百均では1本単位で手に入れる事も出来ます。
④ダルマ型ガスのOD缶ストーブ
ダルマ型をしたアウトドア用のOD缶とCB缶との違いは缶の強度にあります。
OD缶は登山やキャンプのハードな環境で使う事を前提として作られているので缶の強度が高いのが特徴です。
気化熱現象でガス缶の温度が下がっても火力が維持できるようにイソブタンやプロパンなどが使われているカートリッジもあります。
最後に
キャンプで料理をする為には必ず火は必要になると思います。
なので、ソロキャンプのスタイルによっては焚き火をしないシングルバーナーを使ったキャンプも楽しいのです。
どちらにせよ、
「焚き火をするキャンプ」も「焚き火をしないキャンプ」も楽しい!
というのが最終結論ですね。