レッドソックスのスピードスターが記録した1シーズンに「10三塁打と本盗2度」は今世紀初!?
6月9日、4回表にジャレン・デュラン(ボストン・レッドソックス)が打ったボールは、2度バウンドし、ライトのフェンス、ポールの少し左に当たった。デュランは、一塁と二塁を回り、三塁に達した。シーズン10本目の三塁打だ。
同じ試合で、デュランは、10回表に二盗を成功させた。こちらは、シーズン15盗塁目だ。そこには、2度の本盗も含まれている。
今世紀のシーズン二桁三塁打は、デュランが延べ100人目。そのうちの87人は、同じシーズンに二桁盗塁を記録している。例えば、昨シーズンは、ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)が11三塁打と49盗塁、コービン・キャロル(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)は10三塁打と54盗塁だ。2015年のエバン・ギャティスのような、11三塁打と0盗塁のほうが珍しい。
ただ、1シーズンに二桁三塁打と本盗2度以上は、かなりレア。見落としがなければ、2008年に11三塁打と本盗2度(21盗塁)のフレッド・ルイスに続き、デュランが今世紀2人目だ。
ルイスは、2006~12年にメジャーリーグでプレーした。7シーズン中、二桁三塁打は2008年だけだ。2013年は、広島東洋カープで79試合に出場。71安打のうち、二塁打は19本、ホームランは4本、三塁打はなかった。
なお、今シーズン、レッドソックスは、66試合を終えている。レギュラーシーズンは、あと96試合だ。
ここまで、デュランの三塁打は、6.6試合に1本。ここから、9.6試合に1本でも、シーズン全体で20本となる。今世紀に入ってから、1シーズンに15本以上の三塁打を打った選手については、こちらで書いた。