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HSP(人一倍敏感な人)は、ルーティンワークを大切にすべし。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「HSPは、ルーティンワークを大切に」というテーマでお話しいたします。

世の中には、ワクワクドキドキした毎日を送ることを勧める方がいらっしゃいます。
言いたいことは、「そのほうが、充実して感動的な毎日を送れて、人生が楽しい」という趣旨です。

言っていることは間違ってないと思います。
けれど、HSP(人一倍敏感な人)は、そのような言葉に耳を傾けてはいけません。HSPであるあなたは、毎日を淡々と生きることを目指すべきです。

なぜなら、HSPは、淡々と生きていっても、刺激に非常に敏感なので、何気ない日常から、十分にワクワクドキドキした毎日を送ることが出来るし、むしろ、淡々と過ごしているからこそ、心に余裕ができ、安心して感動を覚えることが出来るからです。

私は63年生きていて、プロの心理カウンセラーになって25年が経ち、いろんなことがありましたが、その時々で自分を救ってくれたのは、しみじみ、さりげない日常だったなあ…と思います。
悲しくてどうしようもないときも、悔しくてやりきれないときも、やるべきことを淡々としていったからこそ、平常心を保ち続けられたのだと思います。

朝、悲しみの中、目を覚ましたら、トイレに行って、顔を洗って、食事をとる。
悲しみの中、朝食を済ませたら、歯を磨いて、着替えて家を出る。
1日、悲しみを忘れるぐらい、仕事に没頭する。
悲しみの中、家に帰っきたら、手を洗って、うがいをして部屋着に着替える。
どんなに悲しくっても、夕食を取って、歯を磨いて風呂に入って寝る。
そんな何気ない日常が、自分の心を癒していってくれたのだと思います。

HSPのあなたなら、日常の些細な出来事から、ワクワクドキドキ感を味わうことが出来る筈です。雨上がり、葉っぱから落ちる水滴を見ただけで感動を覚えることでしょう。そんなあなただからこそ、ルーティンワークを大切にしていって欲しいと思います。

ワクワクドキドキした毎日を送ろうとするのは、HSPじゃない人に任せてしまいましょう。私たちHSPは、さりげない日常をしみじみと大切にして生きていきましょう。

というわけで、今日は「HSPは、ルーティンワークを大切に」というテーマでお話させていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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