金欠で誘いを断るときに使える!「お金がない」の言い換え5選【お金に関する言い回し】
今年も残すところあとわずかですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?クリスマスにちょっとおいしいものを食べに行ったり、年末セールや新春セールでつい買いすぎてしまったりと、年末年始は何かと物入りですよね。
この記事では、金欠になりやすいこの時期に使える、お金がないことに関する言い回しを紹介します。金欠で忘年会や新年会を断るときや、親戚の子どもに何かをねだられたときなんかに使ってみてくださいね。
1.懐が寂しい
懐(ふところ)とは、着物の左右を重ねるとできる、物が入れられる部分のこと。転じて、手もとのお金のことを指します。「懐が寒い」とも。逆に、お金をたくさん持っていることは「懐が暖かい」と言います。寒いこの季節、懐だけでも暖かくしておきたいものですね。
2.先立つものがない
「新しい服が欲しいが、先立つものがないので買えない」といったように使います。先立つとは「第一に必要になる」という意味で、多くの場面で、先立つもの=お金、ととらえられています。お金を婉曲に言いたいときにおすすめの表現です。
3.ない袖は振れない
たとえば「おもちゃ買って!」とおねだりされたときに、「買ってあげたいけど、ない袖は振れないよ」といったように使います。単にお金がないことを表しているというより、「ないものはどうしようもない」というニュアンスのことわざなので、金欠が理由で人からの誘いや依頼を断るときにぴったりですね。「ない袖は振れぬ」「ない袖は振られぬ」とも。
4.すっからかん
こちらは、お金や財産が全くないという意味の俗語。「今、財布がすっからかんだ」「昨日ギャンブルで負けてすっからかんだ」といったように使います。持ち合わせがないことを、ちょっとマイルドに伝えられそうな言葉です。
5.素寒貧(すかんぴん)
「すかんぴん」自体は知っていても、漢字は知らなかったという人もいるのでは?こちらは、非常に貧乏なさまや、そのような人のことを指す俗語です。すっからかんと同じような場面でも使えますし、「私のような素寒貧には買えない」といったように、「貧乏な人」の言い換え語としても使えます。自分に使うのはいいですが、人には使わないほうが良い言葉ですね。
おわりに
この記事では、「お金がない」の言い換えを紹介してきました。知らなかった言葉や、聞いたことがある言葉もあったのではないでしょうか?なるべく使わないで済むようにしたい言葉たちですが、ぜひ金欠のときに使ってみてくださいね。
参考:『三省堂国語辞典』第八版(2022年、三省堂)