春限定の麩饅頭。まんまるもちもち「あんぷさくら」で、桜餅とは一味違う香しい和菓子にうっとり。
愛知県江南市に本店を構える「大口屋」さんは、創業200年以上の老舗和菓子屋さん。現在の7代目ご当主に至るまで、ご進物から日々のおやつにも相応しい多彩な和菓子を作っていらっしゃるお店です。
その大口屋さんの代名詞のひとつが、6代目が中心となって開発なさった麩饅頭「餡麩三喜羅(あんぷさんきら)」。名古屋や尾張といった東海地方ではお麩が食卓に上がる食文化が根付いているとのことですが、身近な食材をお食事だけではなく、美味しい和菓子としてお祝いの席や毎日の憩いのひと時の一員に招き入れ、郷土の食文化をも技術と共に継承させていらっしゃる素敵な銘菓です。
その餡麩三喜羅の新しいシリーズが、四季の味わいを取り入れた麩饅頭。今回は、春限定の「あんぷさくら」をご紹介。
ぐっとくるお麩の旨味とほんのりとした塩気の皮に、サルトリイバラというユリ科の葉の香りが移り、上品な清涼感が新鮮!柏餅や桜餅とはまた全く異なる風味の「あんぷさくら」。
糯米や小麦粉の皮ではなく、小麦グルテンとの組み合わせというのもこの不思議な香りの秘訣かと。
お店で丁寧に炊かれた白小豆のこしあんに刻んだ桜の葉を混ぜ込み、その香り高いこしあんはお麩との相性抜群。白いんげんの白あんだとあんこの甘味が際立ってしまいそうですが、滋味深い白小豆はお麩の風味を妨げることなく、白小豆としての存在感もしっかり感じられます。
桜とサルトリイバラという花同志の組み合わせではありますが、香しさと清涼感という別ベクトルでの芳香なので厚みのある華やかさに。
色合いも綺麗ですので、卒業や入学シーズンのお菓子として、お手土産にもぴったりですね。
桜餅とはまた一味違う和菓子で、春を美味しく感じられました♪
尚、こちらは4月6日頃までの販売予定とのこと。お取り寄せや催事情報と一緒に、公式ホームページよりご確認いただけます。