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カウンセリングで言いたいことが言えない。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日は、「カウンセリングで言いたいことが言えない」というテーマでお話したいと思います。

「カウンセリングで言いたいことが言えない」という声を聞くことがありますが、考えられる理由は、次の3つです。
1.カウンセラーに気を遣っている。
2.カウンセラーに軽蔑されるのを恐れている。
3.秘密が漏れるのを恐れている。

今言ったことを少し深掘りして解説したいと思います。

1.カウンセラーに気を遣っている。
クライアントの方で、カウンセラーに気を使ってらっしゃる方は少なくないです。「こんなことを言ったら、カウンセラーに失礼ではないか?」「こんなことを尋ねたら、カウンセラーは困ってしまうのではないか?」等と思い、言いたいことが言えないのです。

カウンセラーに気を遣う必要なんて全然ないです。せっかくいらしたわけですから、ズバリ言いたいことを言ってしまいましょう。カウンセラーが困れば困ったでいいじゃないですか。カウンセラーとクライアント、一緒に困って、共に時間を過ごしましょう。それもカウンセリングのひとつです。カウンセリングでは、カウンセラーを困らせてはいけないというルールはないわけですから、大いに言いたいことを言いましょう。

続いて2.カウンセラーに軽蔑されるのを恐れている。
カウンセラーに軽蔑されるのを恐れて、言いたいことが言えなくなっている。こういう方も少なくないです。私の許には、性犯罪を犯している、万引きがやめられない、夫に内緒で不倫している…、等と仰る人が訪ねてくることがあるのですが、そんなことで私がクライアント軽蔑することなんてないです。

むしろ、「よく、お越し下さいました。よく話してくださいました」と尊敬の気持ちを持つことが多いです。だから、言いたいことは遠慮なく言ってしまいましょう。言いたいことを言って、それをしっかり受け止めてもらった、というかけがえのない経験が、今後生きる上で、クライアントの大きな財産になるかと思います。

続いて3、秘密が漏れるのを恐れている。
喫茶店でカウンセリングをしているカウンセラー(意外に多いです)は別ですが、通常、カウンセリングは個室で行われます。クライアントの話が外に漏れることは基本ありません。そしてカウンセラーは、秘密を守るよう指導・訓練されています。よって、恐れることはありません。言いたいことは遠慮なく言ってしまいましょう。

ここで、今、基本という言葉を使いましたが、生死に関わる場合は、この限りではありません。秘密は守られないこともあります。でもそれは、極めて例外的なことです。実際、私は、臨床数15,000回を超えていますが、クライアントの秘密を他所に漏らしたことは1度もありません。

次に、
臨床経験が豊富なカウンセラーであれば、クライアントが言いたいことを言っていないということに対しては、案外、気付いているものです。カウンセラーは、クライアントが話し出すのを根気よく待っているものです。
だから、いつまでも隠しておくのは得策じゃないです。せっかくカウンセリングにいらしているのですから、言いたいことを言って、早くスッキリしましょう。

それでも、「どうしても言いたいことが言えない」と仰るのであれば、ほんの小さなことから話してみては如何でしょうか? もしくは、自分の話を「困っている友人がいて」と、他人事のように話してみるのもありかと思います。ぜひ試してみてください。

最後に、
威圧的な雰囲気を持ってらっしゃるカウンセラー、クライアントよりお喋りなカウンセラー、だったりすると、クライアントは、話すに話せなく困ってしまいますよね。そういう場合は、そんなウンセラーとは、早めにおさらばして、良いカウンセラーを探したほうがいいです。

というわけで、今日は、「カウンセリングで言いたいことが言えない」というテーマでお話しさせていただきました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

    この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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