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農家にとってタネとは何だろうか 

松平尚也農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。
お米づくりに使用される種籾(たねもみ)(写真:アフロ)

 農家にとってタネとは何だろうか?有機農業の現場に関わり10数年になるが、有機農産物の流通の大規模化が起こり、農家側は有機農業といえども単一作物を大量に生産する必要性に直面している。固定種や伝統品種などは画一的に育たないので、ほとんどの有機農家が交配品種を使用する。生活の維持を第一の目的とすれば仕方が無いことと言えるかもしれない。

 とはいえ慣行栽培の現場も厳しい。慣行栽培農家の最大の出荷先の一つは農協だが、農協出荷農家は、種子は農薬や化学肥料とセットで農協から配布される農業資材である。

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農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。

農・食・地域の未来を視点に情報発信する農業ジャーナリスト。龍谷大学兼任講師。京都大学農学研究科に在籍し国内外の農業や食料について研究。農場「耕し歌ふぁーむ」では地域の風土に育まれてきた伝統野菜の宅配を行ってきた。ヤフーニュースでは、農業経験から農や食について語る。NPO法人AMネットではグローバルな農業問題や市民社会論について分析する。有料記事「農家ジャーナリストが耕す「持続可能な食と農」の未来」配信中。メディア出演歴「正義のミカタ」「めざましテレビ」等。記事等に関する連絡先:kurodaira1974@gmail.com(お急ぎの方は連絡先をご教示くだされば返信します)。

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