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ドジャースの後半スタートは、新人4人とベテラン1人のローテーション!? 先発投手をトレードで獲得!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
リバー・ライアン(ロサンゼルス・ドジャース)Feb 21, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースは、7月19日から28日まで、10日間に10試合を行う。

 現在のローテーションには、ギャビン・ストーンジェームズ・パクストンランドン・ナックジャスティン・ウロブレスキーの4人が並んでいる。登板の順序は未定だ。

 ジ・アスレティックのファビアン・アーダヤによると、ドジャースは、リバー・ライアンをマイナーリーグから昇格させる予定だという。

 そのとおりだとすれば、後半最初の5試合の先発マウンドに上がるのは、ライアンを含む5人となる可能性が高い。35歳のパクストンを除く4人は、いずれもルーキーだ。

 昨シーズン、ストーンは、5月にメジャーデビューし、AAAと行き来しながら、メジャーリーグで31.0イニングを投げた。ナックとウロブレスキーは、今シーズンがメジャーリーグ1年目だ。ライアンは、まだメジャーデビューしていない。

 ただ、不測の事態が起きない限り、今月が終わるまでには、タイラー・グラスナウが復帰し、クレイトン・カーショウは開幕を迎えるだろう。また、4人のルーキーのうち、ストーンとナックは、3.30未満の防御率を記録している。それぞれ、96.2イニングで防御率3.26と39.0イニングで防御率3.23だ。

 ドジャースの勝率.577(56勝41敗)はナ・リーグで2番目に高く、西地区においては、他の4チームを引き離している。その差は、7.0ゲーム以上だ。来月後半には、山本由伸も戻ってくるかもしれない。

 夏のトレード市場でドジャースが先発投手を手に入れようとする、最大の理由は、ポストシーズンにたどり着くためではなく、ポストシーズンで勝ち進むためだと思われる。

 先月末、USAトゥディのボブ・ナイテンゲールは、ドジャースがシカゴ・ホワイトソックスにギャレット・クローシェイの獲得を申し出て断られた、と報じた。スポーツ・イラストレイテッドのトム・バードゥッチは、数日前に、デトロイト・タイガースが手放すかどうかは不明ながら、ドジャースとボルティモア・オリオールズはタリック・スクーバルに興味、と書いている。

 2人とも、三振を奪うことができる、20代後半の左投手だ。今シーズン、クローシェイは、奪三振率12.58と与四球率1.93、防御率3.02。スクーバルは、奪三振率10.86と与四球率1.63、防御率2.41を記録している。ちなみに、ドジャースに対しては、クローシェイが6月24日に5.2イニング無失点、6奪三振。スクーバルは、7月12日に6イニングを投げ、2点を取られたものの、8三振を奪った。

 また、どちらも、FAになるのは、2026年のオフだ。今シーズンの後半に加え、あと2シーズンにわたって保有できる。

 現時点で、来シーズンのドジャースのローテーションを予想するなら、グラスナウ、大谷翔平、ストーン、山本の4人に、あと1人か2人だろう。パクストンは、今オフにFAとなる。カーショウの契約は、来シーズンが年俸500万ドルの選手オプションだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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