おかわりしたくなるパンがコンセプト!小ぶりで種類豊富なパンが堪能できる 「マツパン」福岡・六本松
ご当地グルメをいつもとは違うパンで楽しむ!大人な福岡パン旅をナビゲート!
旅するパンマニア 片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く1万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは!」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。
今回紹介するエリアは福岡県・福岡市(中央区)
福岡市地下鉄七隈線の六本松駅から徒歩5分くらいのところにあるマツパン。古い建物を改装した白い壁にちょっと昔懐かしさも感じるタッチのイラスト、マツパンくんが目印です。
シェフの松岡さんは、老舗ベーカリーの「パン・ナガタ」や行列の絶えない人気ベーカリー「Pain Stock」でも修行を積み、2016年にマツパンをオープン。
大きなパンがドデンと陳列されているというよりは、選ぶこと自体が楽しくなるような小ぶりなパンが並んでいます。というのも、特別感のあるパンというより、小麦本来の香りをちゃんと感じられるような「いつもの食卓にあって、もっとおかわりしたくなるパン」がコンセプトなのだそう。
明太リュスティック、チョコマロン、ごぼうチーズを実食
福岡といったら明太バゲットを食べなければ始まらないところがありますが、こちらのお店で見つけたのは明太リュスティック。まず、手のひらサイズなところが良き。ほらっ、ちょっとだけ食べたいって時あるじゃないですか。バゲットのようにヒキがあるというよりは、リュスティックなので噛むともっちりした食感。それと同時にジュワっと口内に明太子の旨味が広がります。明太子は上と間に塗られていて、生臭さも感じず、辛すぎないので老若男女が好きな味。
バリバリっとしていながらも軽い口あたりのデニッシュ生地にチョコレート、マロン、それにバターがサンドされています。とにもかくにもチョコレートが分厚く固めなので、一口ごとにチョコレートの甘味を堪能できるのです。冷やしても美味しいのだけれど、常温でバターが少しとけたぐらいもチョコレートの甘味とあいまり個人的には好き。さらにマロンの栗本来の優しい甘味が全体をまろやかにしていて、自分へのご褒美として頂きたい一品。ちなみに、POPには「限定」と書かれていたので、もしかしたら定番商品ってわけではないのかも。
ささがきごぼうを生地に混ぜ込み、グリュイエールとグラナパダーノと2種類のチーズがまぶされているごぼうチーズ。ちなみに、グリュイエールはエメンタールチーズと並ぶスイスの有名なチーズの一つで、グラナパダーノは、「グラナ」とはイタリア語で「粒」や「粒子」と言う意味があり、「パダーノ」はアルプス山脈からアドリア海にかけて流れるポー河流域の平野部を意味しています。どちらも、ナッツのようなコクとクリーミーな味わいが特徴的なのだそう。
一口目からごぼうの香りが鼻腔をくすぐり、かなり存在感あります。とはいえ、ささがきになっているので食べやすく、これはゴボウ好きにはたまらない一品。さらに、濃厚ながらも複雑に絡み合うチーズのコク、パン生地からは油分も感じ、棒状なので食べやすいのも嬉しい。もちろん、そのまま食べても美味しいのだけれど、アルコールのアテにも最適かも。
マツパン
住所:福岡県福岡市中央区六本松4-5-23
電話番号:092-406-8800
営業時間:8:00~
定休日:月曜日、第2第4火曜日
HP:http://matsu-pan.com/index.html