パイレーツが打撃コーチを解雇。筒香は打ちまくっているが…
筒香嘉智(ピッツバーグ・パイレーツ)がサヨナラ本塁打を打った翌日、パイレーツは打撃コーチのリック・エクスタインを解雇した。ちなみに、彼はデビッド・エクスタインの兄だ。上の写真からもわかるように、2人はよく似ている。
「日本人メジャーリーガーの「サヨナラ本塁打」は、筒香嘉智の逆転3ランが8本目」で書いたとおり、パイレーツに入団後、筒香は長打を連発している。ただ、今シーズンのパイレーツは、470得点と101本塁打、長打率.362とOPS.665のいずれもリーグ最下位。打率.233と出塁率.304はワースト2位だ。
もっとも、この1週間前にサンディエゴ・パドレスが投手コーチのラリー・ロスチャイルドを解雇したのとは、意味合いが異なる。ここから全勝しても、パイレーツはポストシーズンには進めないはずだ。すでに83敗を喫し、負け越しが確定している。
パドレスは、シーズンが終わるまで、ブルペン・コーチのベン・フリッツに投手コーチを務めさせる。それに伴い、キャッチング・コーディネーターのロッド・バラハスをブルペン・コーチとした。一方、パイレーツは、暫定であっても、エクスタインの後任を置かないようだ。来シーズンの打撃コーチを、今から探し始めるということだろう。
エクスタイン解雇の前々日に、パイレーツはグレゴリー・ポランコを解雇している。こちらは、メジャーリーグ2年目の2015年からライトのレギュラーとしてプレーしてきたが、5年3500万ドルの契約は、今シーズンがその5年目だ。これについては「トレードで売り物にならなかった選手が、ノーヒッターを阻み、サヨナラ本塁打をもぎ捕り、決勝点を挙げる」で書いた。
筒香との契約、ポランコとエクスタインの解雇。これらは、いずれも来シーズンに目を向けた動きに他ならない。