元家政婦が教える「お風呂のカビ取りでやってはいけないこと」ゴシゴシこするのは逆効果
毎日入るお風呂は、なるべくキレイにしておきたいものです。黒いカビは見た目がよくないだけでなく、健康に被害を及ぼす場合も。とにかくカビを落とそうと、ゴシゴシこすって落としたくなりますが、じつは、それはやってはいけないことです。元家政婦でプロ主婦の筆者が、お風呂のカビ落としについてを解説します。
お風呂はカビが生えやすい場所
カビは、微生物に分類されるものです。さらに、微生物は細菌と真菌に分かれますが、カビは真菌。カビの胞子は軽いため空気中などを漂っており、栄養があるところに付着すると、菌糸を伸ばして繁殖します。お風呂には、アカや皮脂、せっけんカス、そして水分などカビの養分となるものがたくさんあるため、カビが繁殖しやすい環境が整っているのです。
カビをこすると菌糸が奥に入り込む!胞子も飛ぶ!
カビをこすると、ある程度落ちてはくれますが、それはNG。ゴシゴシこすることにより、菌糸を奥に押し込んでしまいます。さらに、ゴムパッキンなどをこすると細かい傷がついてしまい、そこに水分が入り込みカビが生えやすくなることに。また、こすることでカビの胞子がまわりに飛び散る場合も。カビを落としているつもりが、広げてしまうことになりかねません。
カビは塩素系のカビ取り剤でこすらず落とす
カビは、こすらずに塩素系のカビ取り剤で落とすのが一番です。タイルや壁など広い範囲には、泡で出るスプレータイプを使うのがおすすめ。ふきかけて10~20分程度おき、その後に洗い流します。この際に気を付けたいのは、まずはお風呂用洗剤で皮脂などカビ以外の汚れを落としておくこと。カビの上に汚れがついている場合、カビ取り剤がうまく浸透しません。
さらに、濡れている状態でカビ取り剤を使うのもNG。カビ取り剤が流れやすくなったり、薄まってしまったりします。一度お風呂を掃除したあとに水気を拭き取ってから掃除をするか、前日に通常のお風呂掃除をして、次の日お風呂が乾いてからカビ取り剤を使いましょう。
※塩素系洗剤を使う場合はよく換気をしてください。さらに手袋や眼鏡を着用しましょう。
※塩素系洗剤はまぜずに単独で使ってください。酸性の洗剤、クエン酸や食酢などと混ぜたり連続して使うと有害ガスが発生して危険です。
ゴムパッキンにはジェル状のカビ取り剤を
ゴムパッキンなど、通常のカビ取りで落ちにくい場所には、ジェル状のカビ取りを使うのがおすすめ。粘度があるため密着してくれます。さらに効果を高めたい場合は、カビ取り剤を塗ったあと、上からラップをしておくのがおすすめです。
筆者が使うジェル状のカビ取り剤についてはこちらの記事をご覧ください『【ドン・キホーテ】ゴムパッキンのカビがこすらず真っ白!ドンキマニアの元家政婦おすすめの洗剤は?』
カビはこすらずに落とそう!
カビをやっつけるために、ゴシゴシとこすりたくなりますが、それは逆効果。皮脂などの汚れを落とし、さらに乾いた状態でカビ取り剤を正しく使ってカビを落としましょう。ぜひためしてみてくださいね。
※掲載当時の情報です。現在とは異なる場合があります。
※個人の見解、体験を含みます。
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