プーホルスの早期シーズン終了で、大谷翔平の日本人初のメジャー1年目で20本塁打超えの可能性が高まる
ロサンゼルス・エンゼルスはアルバート・プーホルスが左膝の手術を8月29日(日本時間30日)に受けたと発表。復帰までに6~8週間かかるとされ、今季残り試合の欠場が決定的となった。
38歳のプーホルスは今季ここまで117試合に出場して、打率.245、19本塁打、64打点を記録。一塁手として70試合に先発出場したが、守備に就くと身体への負担も大きく、指名打者としても47試合に先発出場した。
大谷が投手として先発していた間は登板日とその前後の試合は打者としての出場を休んでいたために、プーホルスを指名打者として起用できていた。だが、大谷が肘を痛めて打者に専念してからは、プーホルスを守備から解放するために、相手先発投手が左腕の試合では大谷をベンチに下げ、ジェフリー・マルテを一塁に置き、プーホルスを指名打者として起用していた。
28日のコロラド・ロッキーズ戦でもサウスポーのカイル・フリーランドが先発だったために、2試合連続で本塁打を放ち、8月は打率.327、6本塁打、OPS(出塁率+長打率)が1.122と絶好調の大谷はスタメンを外れて、マルテが一塁、プーホルスが指名打者で先発出場した。
大谷は左投手相手に打率.167、0本塁打、2打点と結果が出ていないのは事実だが、プーホルスは左相手に打率.200と大谷よりも少しだけ良い程度で、マルテも打率.206しか打てていない。
プーホルスの今季残り試合出場が絶望となったことで、大谷は相手投手が左腕の試合でも指名打者として先発起用されることになり、打席に立つ機会が増える。
現在15本塁打を放っている大谷は、メジャー1年目の日本人選手としては2005年の井口資仁と並ぶ歴代3位タイにランクイン。2003年の松井秀喜の16本超えもほぼ確実で、城島健司が2006年に記録した18本超えも視野に入っている。
9月には投手としての復帰も予定されているが、打者としての出場が増えれば、日本人初となるメジャー1年目に20本塁打以上も現実味を帯びてくる。