宮城県 1日で約2か月分の気温変化 18日(水)以降は真夏の暑さ戻る
肌寒さの原因はオホーツク海高気圧
宮城県では、今月初めは30度以上の真夏日が続いていたのですが、ここ1週間ほどはもうその暑さを思い出せないほどの肌寒さが続いています。この原因はオホーツク海高気圧です。
連日続いている西日本を中心とした豪雨は、本来今の時期に日本列島を覆っているはずの太平洋高気圧が南に退き、さらに北からはオホーツク海高気圧が張り出してきて、その2つの間で前線が身動きを取れなくなったことで起こっています。
宮城県は、雨は西日本ほどではないものの、前線北側のオホーツク海高気圧からやませと呼ばれる冷たい海風が吹き続けていたため、最高気温でも20度前後という盛夏らしからぬ肌寒さが続いていました。「もう今年の夏も終わりか…」と感慨に浸っている方もいらっしゃるかもしれません。
このやませは米の実りを悪くすることがあり「凶作風」とも呼ばれたりするほどです。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」で「サムサノナツニハオロオロアルキ…」という部分があり、これはやませによって寒い夏になったことを示しているとされています。
このやませが吹き続けると1993年「平成の米騒動」の時のように冷夏になってしまうのですが、今年の夏はまだ終わっていません。あす18日(水)以降は一転して暑さが戻ってきそうです。
1日で2か月分の気温変化
あす以降は、やませを吹かせていたオホーツク海高気圧は徐々に東に離れていきます。代わって前線南側にあった夏本来の空気に覆われるようになるため肌寒さは解消…どころかまた一気に暑くなりそうです。
仙台ではあす以降、最高気温は連日30度前後の予想。きょうまでの20度前後は10月上旬並みでしたが、あす以降の30度前後は8月上旬並み。一気に約2か月分の気温変化をしそうです。
ようやく涼しさに体が慣れてきたと思ったら、再び暑さがやってきそうですので熱中症などにはご注意ください。