八王子最古と言われる「子安神社」、八王子駅や京王八王子駅からも近いということで一度は訪れたことがあるという方も多いでしょう。今からおよそ1250年前、当時の皇后の安産祈願のために創建されたというこちらの神社。安産・育児・子授けの女神として知られる木花開耶姫命（コノハナサクヤヒメノミコト）を祭神とするとのことで、子どもと一緒に参加できる行事が多いことでも知られています。

今年の４月６日から２日間にわたって開催されたのは「夜間参拝」。社殿前のしだれ桜や、境内の金刀比羅神社に咲き誇るソメイヨシノの満開に合わせ、美しくライトアップされた中での参拝ができました。

画像でも美しさが伝わるかもしれませんが、社殿を背にした堂々たるしだれ桜の姿は、思わずハッと息をのむ迫力がありました。一見の価値ありです。

社殿には、初宮参りの赤ちゃんの髪（斎髪）を預かり、子の身代わりとして殿内に納めていただき、育児祈願をしていただくところも。

こちらはご神池。芸能・手芸の神をご祭神とする厳島神社が池の上に鎮座しています。ご神池に向かう道中にも美しい灯篭が。思わず手を合わせる神々しさです。また、こちらが芸事の神様ということもあり、この日は境内で…

津軽三味線の演奏もありました！演奏は２日間で６回実施され、いずれもほぼ満席だったとのこと。私が演奏をお聴きしたのは初日の初回で、夜の静寂な中、そして桜の下での演奏は、屋内のホールや動画では得がたい感動がありました。小さな子どもたちが釘付けになる姿が印象に残っています。

夜間参拝へは行けなかったという方もご心配なく。５月２６日(日)の１２時から、子安神社とその隣の船森公園で、「きつね祭」が開催されるのです。楽しみが盛りだくさん！つねに化けられる「きつねのお化粧」は１０分程度で、無料で受けられます。他にも「きつね面のぬり絵」や、きつねの仮装をして八王子の街を歩く「きつねの行列」（予約が必要です）。「きつねのゲームコーナー」もあり、ゲームチケットを買って遊べます。

グルメも充実！隣接する船森公園に、屋台が多数出店する予定とのことです。

八王子最古の神社と言うことで身構えてしまうかもしれませんが、子どもたちが楽しみながらお参りできる仕掛けがたくさんあり、一年を通して多数の祭典が催行されます。それに伴うイベント関連も多数。子どもたちに伝統を伝えながら神様に祈りをお伝えするよい機会になるのではないでしょうか。