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【宮城県 松島町】お刺身にも!採れたて状態を丸ごと自宅で味わえる筍 [竹谷地区]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

今回ご紹介するのは採れたての筍を茹で上げて、すぐさま真空パックにしたという、自宅で旬の味を気軽に楽しめる「筍」をご紹介!

その前に、ちょっとだけ筍の生産地のお話をさせてほしい。
皆さん(特に東松島市の方)は、宮城県松島町の竹谷(たけや)という地区はご存知だろうか?そこは、ちょうど吉田川と鳴瀬川を境目にして東松島市に隣接している地域で、東松島市の西福田地区と川を挟んでやや向かい側に位置する場所だ。周囲には川以外にも山があり、そこには古くから木々に入り交じり「竹」も生育していて、竹谷という地名に『なるほど!』と頷ける地域だ。

さて、この竹だが実は松島町の特産物である'牡蠣の養殖'に必要な「牡蠣棚」の重要な資材の一つとなっている。しかし、2011年に東日本大震災の影響を受けて、当時は竹林を含めた山々も荒れ放題となってしまった。その後、山の整備が進む最中に地域の人々から一つのアイデアが浮かび上がった。それは、竹谷地区に存在する「竹林」を活かし、松島町の名物として「筍」にスポットライトを当てようということだった。そして、2016年に「松島たけのこ工房 吉左衛門」が誕生。今回ご紹介するのが、同工房の採れたて筍という訳だ。

筆者は、なんと「JR松島海岸」駅構内の売店で発見し購入。まさか駅で、採れたての筍と出会うとは!パッケージがまるで絵本の中のワンシーンのようで、イラストが温かみのある可愛らしいデザイン。そのため、他の商品に埋もれることなくパッと目に飛び込んでくるのだ。(筆者はそれで気が付き、手に取ったわけだ。)
パッケージには『朝採り3時間以内に水煮真空』とあり、お刺身で食べられるというのが、とてもそそられるポイント!新鮮でなければ味わえない食べ方だ。

早速開封すると、スーッと袋に空気が入っていき・・『ゴロン!』と大きな筍が登場。粉が吹いたように見えるのは、筍の旨味成分。それらをタップリまとった筍からは、ほっこりと茹でたて特有のあま〜い香りが、まだしっかりと感じられるのだ。これには驚き!ついさっきまで茹でられていたかのような、そのままが手元にある状態なのだ。

筍に包丁を入れると、ススーっと刃が筍の根元までスムーズに進んでいき、その柔らかさがとても感じられる。穂先(※ほさき / 筍の先端の部分のこと)は、力を入れて触るとホロッと折れてしまいそうなほどだ。

穂先部分を2、3ミリの厚みにスライスして、わさび醤油で食べるとホクホクとした柔らかさに加えて、甘みも感じられて美味しい!エグ味は一切無し。根元部分も薄めに切って、そのままサラダにして食べても良さそうなほど柔らかい。煮物や炒め物というよりも、採れたての柔らかさと筍の甘みを楽しむために、そのままお刺身が特におすすめだ。
是非、感じて欲しい松島町の竹谷地区の筍。これは、おすすめだぞ!

商品名:朝採りたけのこ
製造元:松島たけのこ工房 吉左衛門
販売場所:JR松島海岸駅構内のお土産ショップ、地場産品販売店舗など
製造元の公式SNS:気になった方は工房の公式フェイスブックのページを覗いてみよう!

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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