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「反撃にうまく対応できなかった」藤井聡太挑戦者、叡王戦第2局敗戦コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

藤井聡太挑戦者「(本局と同じ角換わり早繰り銀の将棋となった)王位戦(第2局)の方はかなり途中苦しい展開になってしまっていたので。(26手目)△4四歩のところで手を変えてと思っていたんですけど。ただなんか(40手目)△4二飛車からそのあと動いていったんですけど、あまり、なんというか、成算はなかったというか。やっぱり(45手目)▲8三角がかなり急所の手なので、ちょっと無理気味なのかなあ、というふうに思ってやっていました。(72手目)△9六歩と突いて一応攻めがつながる形かなあ、と思って。そのあたり、手の流れとしてはわるくないのかなというふうに思っていたんですけど。そのあと反撃されて・・・。そうですね、それに対してうまく対応できなかったのかな、というふうに思います。(91手目)▲5四銀△同歩▲同飛車というところで△8八とと▲5五飛車の(銀の)取り合いは損をしたのかな、というふうに思いました。一回銀を取られないように受けておくとかの方がよかったのかな、と思います。最後は(相手玉に)王手は続くんですけど、ちょっと足りないかなとは思っていました。3局目はすぐあるので、内容的にはしっかり反省しつつ、気持ちは切り替えて臨めればと思います」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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