名古屋めしをはじめとして、高コスパ&満足度の高い駅弁が数多く揃う名古屋駅ですが、実は名古屋周辺の変わった駅弁に出会えるのも魅力だということはご存知でしょうか。

今回はその中でも中谷本舗さんの手がける「花てまり寿司」をご紹介したいと思います。

中谷本舗さんとは、大正時代創業の奈良・奥吉野の老舗。吉野といえば、柿の葉寿司が名物として知られている場所です。

中谷本舗さんは、先代が大台ヶ原名物・ゐざさ寿司を考案したのを契機に、「ゐざさ」を屋号として奈良・奥吉野の郷土の味をご提供するお寿司屋さんになりました。そんな知るとぞ知る名店のお弁当が名古屋駅で販売されているとは驚きです！

可愛らしい花柄のパッケージを開けるとこの通り。手まり寿司（あなご・えび・真鯛・さけ・さば青菜・金目鯛・牛肉・いくらのちらし寿司）がコンパクトに詰め込まれていました。

まるで宝石箱のような美しさで、見た目から素晴らしいです。またいくらや金目鯛など、なかなかお昼でいただく機会の少ないネタにも驚きですね。

そんな花てまり、お寿司屋さんらしい酢飯とネタの味付けが絶妙です。酢が効いていながらも甘いシャリに、程よい塩加減のネタ。まさに柿の葉寿司を手がける老舗の味わいを楽しみます。

特に美味しかったのが、さば青菜。さば寿司が、"めはり寿司"のように青菜で包まれています。青菜の風味や塩気が、王道の美味しさに添えられて絶品です。

ちらし寿司にはいくらたっぷりで、プチプチと口の中で弾けながら食べすすめていきます。また牛肉もなんとシャリを丸々一つくるんでおり、ボリュームのある肉巻き寿司！

こじんまりとしているお弁当のように見えながらも、老舗のお寿司をしっかりと味わえ、食べ応え抜群の駅弁でした。これからも珍しい駅弁を見つけたら、どんどんレビューしていきたいと思います。ぜひ皆様も名駅に立ち寄った時に探してみてくださいね。

※本駅弁は名古屋駅のグランドキヨスクやデリカステーションなどで購入できます。