暑さ忘れる京都観光!青々とした美しい庭園と60枚の襖絵に惚れ惚れする「青蓮院門跡」
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こんにちは、「ホリデーノート」を運営しているotoです。今回は、京都にある「青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)」へ行ってきました。
”門跡”寺院とは、皇族や公家が住職を務めたお寺のこと。皇室と関わりがある格式高いお寺とされています。
筆者は雨が降る、少々蒸し暑い日に訪れましたが、「青蓮院門跡」は、これからやってくる梅雨、そして暑い夏の観光にもおすすめだと感じました。その理由は最後に記載します。
青蓮院門跡はどんなところ?
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青蓮院門跡は、天台宗の京都五箇室門跡の一つに数えられています。そのほかの4つの寺院は、「法院門跡」「三千院門跡」「曼殊院門跡」「毘沙門堂門跡」。
過去には、JR東海の「そうだ、京都行こう」のCMでも取り上げられ、青々とした夏の青蓮院門跡が映し出されています。
![青蓮院門跡からも近い場所にある「無鄰菴」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01783077/image-1716981626975.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
青蓮院門跡があるのは東山区。市バスなら「神宮道」で降りて徒歩3分ほど、地下鉄なら「東山駅」で降りて徒歩5分ほどになります。
周りには「蹴上インクライン」「平安神宮」「八坂神社」「知恩院」「南禅寺」「無鄰菴」など多くの観光スポットがあり、見所の多いエリアです。
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青蓮院門跡では、殿舎内と庭園を見学することができます。まずは靴をぬいで殿舎内を自由に見学。一旦入り口まで戻ってきたら、今度は靴をはいて庭園を見学しながら、そのまま出口から出ることができます。
大胆にハスが描かれた襖が大きな見どころ
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殿舎内は、華頂殿(かちょうでん)、宸殿(しんでん)、小御所(こごしょ)、本堂(熾盛光堂 しじょうこうどう) 、植髪堂(うえかみどう)を自由に見て回ることができます。
中でも見所となっているのが、華頂殿にある60枚にもおよぶ襖絵です。京都が生んだロックな壁画絵師、木村英揮(きむらひでき)氏が手がけたもので、蓮三部作(青の幻想、生命賛歌、極楽浄土)が描かれています。
木村英揮氏は、過去にはロックコンサートをプロデュースするなど異色の経歴をもった絵師。還暦を迎えてから絵師になったそうです。
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華頂殿には、三十六歌仙の額絵も飾られており、雅な世界へ誘います。三十六歌仙は、平安時代に藤原公任(ふじわらのきんとう)が選出した36人の歌人の総称。藤原公任といえば、NHKのドラマ『光る君へ』では、町田啓太さんが演じています。
華頂殿や小御所から眺める庭園が美しい
![華頂殿](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01783077/image-1716980436108.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
華頂殿からは、相阿弥(そうあみ)作の庭園を眺めることができます。「青蓮院門跡」を訪れる多くの方が、華頂殿の縁側に腰掛け、庭園を眺める時間をゆっくりと過ごしているように見受けられました。
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華頂殿から撮影したのが上の写真。鮮やかな緑に彩られ清々しさを感じます。向かいに見える建物は「小御所」です。母屋造桟瓦葺きの建物で、華頂殿から渡り廊下で行くことができます。
![一文字手水鉢](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01783077/image-1716980495471.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
上の写真は「小御所」へ向かう途中、渡り廊下で撮影した「一文字手水鉢」。豊臣秀吉の寄進とされるもので、大きな一文字の自然石の手水鉢が置かれています。
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小御所から眺めた庭園の写真が上のものになります。華頂殿からとはまた違った眺めを楽しめ、龍心池に架かる、反りが美しい石橋も間近で眺めることができます。池の色もまた不思議な色をしていますね。
青蓮院門跡の庭園を歩こう
殿舎内をひと通り見学したあとは、靴をはいて庭園を歩いてみましょう。
相阿弥作の庭
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相阿弥作の庭は、華頂殿と小御所から眺めた庭園です。なめらかな曲線が美しい築山があり、池泉回遊式庭園でありながら、築山泉水庭でもあることがわかります。
霧島の庭
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相阿弥作の庭をぬけると、小堀遠州作庭と伝わる「霧島の庭」があります。例年、5月初旬に訪れれば、真紅に染まる霧島つつじを見ることができます。
一面、苔に覆われており神秘的な雰囲気。雨の日には、雨の日だからこその、しっとりした苔の美しさを楽しめます。青もみじもとても美しいです。
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庭園の出口の方へ近づくと、誰でも自由に撞くことができる鐘があります。とても風流で、心が穏やかになる音色ですので、ぜひ鐘を撞いてみてくださいね。
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庭園を散歩しながら、そのまま出口を出て「青蓮院門跡」を後にします。
青蓮院門跡は梅雨や暑い夏の観光にもおすすめ
![華頂殿にて](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/oto/article/01783077/image-1716980877022.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
京都の夏は暑いと言いますが、「青蓮院門跡」は、そんな夏の京都観光にもおすすめだと感じました。
暑さをしのげる屋内に大きな見所があること、そして、青々とした美しい庭園は涼やかな気持ちにしてくれます。
この特徴は、そのまま梅雨の京都観光にもオススメな理由に当てはまります。せっかくの京都旅行が雨だと、ちょっぴり気分が下がるかもしれませんが、雨の日は人も少なくゆっくり見て回れるのはある意味ラッキーかもしれません。
なにより苔むす庭は雨の日にはより一層美しく感じます。
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「青蓮院門跡」の周りには名だたる観光名所が多いため、「青蓮院門跡」はどちらかと言うと穴場的存在です。それほど人で混雑せず楽しめるのも、暑い夏には嬉しいスポットではないでしょうか。
青蓮院門跡
住所:京都市東山区粟田口三条坊町69-1
電話番号:075-561-2345
拝観時間:9:00~17:00(16:30受付終了)
拝観料金:大人600円/中高生400円/小学生200円
アクセス:京都市営バス5・46・100系統「神宮道」下車徒歩3分/地下鉄東西線「東山駅」より徒歩5分
公式サイト(外部リンク)