大谷翔平の契約は「総額7億ドル」だけでなく「年平均7000万ドル」も史上最高を更新
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大谷翔平は、ロサンゼルス・ドジャースと10年7億ドル(2024~33年)の契約を交わした。この総額は、それまで史上最高だったマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)の延長契約、12年4億2650万ドル(2019~30年)を上回る。FAとなった選手が得た契約の総額は、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)の9年3億6000万ドル(2023~31年)がトップだった。
大谷の契約は、総額を年数で割ると、年平均7000万ドルとなる。総額だけでなく、こちらも史上最高額を塗り替えた。
年平均額のトップ10は、以下のとおり。
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大谷を除く9人は、投手が5人、野手は4人だ。一方、総額のトップ10に、大谷以外の投手はランクインしていない。ゲリット・コール(ヤンキース)の9年3億2400万ドル(2020~28年)は、総額の10位だったが、大谷の契約により、現在は11位に位置する。
なお、ESPNのジェフ・パッサンらによると、大谷の契約には繰り延べ払いが含まれている。大谷サイドからの提案だという。これは、自身の契約がドジャースの予算を圧迫し、勝つための補強や延長契約などの妨げにならないようにしたい、ということだろう。
繰り延べの詳細は不明ながら、例えば、20年間に7億ドルなら、年平均額は3500万ドルとなる。
また、この繰り延べは、定められた年俸総額の上限を超えた球団に課される「贅沢税」の対策にも有効だ。パッサンは、ドジャースの年俸総額に算入される大谷の金額は、年7000万ドルではなく、年4000~5000万ドルになると計算している。