オートバイのあれこれ『3輪オフロード!』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今日は『3輪オフロード!』をテーマにお話ししようと思います。
先日、ヤマハの製品ミュージアム『ヤマハ発動機コミュニケーションプラザ』へ訪れた時にこんなバイクを発見しました。
『TMW』!
皆さんご存知でしたか?
10月末に開催されたジャパンモビリティショーへ行かれた方は知っているかもしれませんね。
TMWは、ヤマハが新たに生み出した乗り物『LMW(リーニング・マルチ・ホイール)』のうちの一つで、見てのとおり前輪が2つ付いています。
2014年に初登場した『トリシティ』のオフロード版のような存在ですね。
ヤマハのリリースによると、このTMWはヤマハ社員(車両実験部)の有志メンバーが開発したモデルとのこと。
おそらく車体は、1980年代末に登場し、2000年前後にストリートカスタムで大流行した『TW200(225)』がベースとなっていると思われます。
トリシティから始まったLMWは走行安定性の高さと前輪のグリップ力の高さが強みなわけですが、TMWでは極太のバルーンタイヤを全てのホイールに装着することで、いっそうその強みに磨きがかかっているでしょう。
バルーンタイヤはぬかるみや砂浜のような場所で真価を発揮しますから、TMWではそういう場所を走ってみたいですね。
このTMWで個人的に面白いと思うところが、前輪にインホイールモーターを内蔵していること。
エンジンではない力で前の2輪が駆動するのです(後輪はエンジン駆動)。
つまりこのTMWはクルマの「4WD」ならぬ「3WD」ということ!
ますますオフロードを走ってみたくなります(^ ^)
そしてもう一つ興味深いのが、ハンドルの前に備わる荷物積載用のキャリア。
なんと、バイクの傾きに影響されず、常に水平を保つそうです。
そば屋やラーメン屋の配達にも使えそうな感じがしますね。
参考出展車で現状市販予定は無いみたいですが、発売されればぜひ一度乗ってみたいマシンです。