【生後0〜1歳】赤ちゃんの運動能力の発達とお世話のポイントを幼児教育講師が徹底解説
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回は『生後すぐ〜12ヶ月までの子どもの運動能力の発達』をテーマにお話しさせていただきます。
それぞれの時期の対応のポイントも簡単にご紹介していきます。発達は体格や気質により個人差がありますので、あくまで目安としてですが参考になれば嬉しいです。
【生後0〜3ヶ月】
主な運動能力の発達
生まれつきに持っている反応である原始反射により、体が自然に動く時期です。
この時期は下記のようなことができるようになっていきます。
- こぶしを口に持っていって吸う
- 手足をグンと伸ばす
- 手を握ったり開いたりする
- うつ伏せになると、肘で体を支えて頭や胸を起こそうとする
※原始反射・・・「新生児期の赤ちゃんにある刺激を与えると自然と決まった反射運動をしてしまうという、赤ちゃんが生まれつき持って生まれた能力」
この時期にすると良い対応5選
第5位:首のトレーニング
赤ちゃんを膝に乗せている時に話しかけるようにしていくと、頭をひねって親の方を見ようとします。
それにより視力や聴力の訓練にもなり、首の筋肉も鍛えられます。
第4位:原始反射を意識した触れ合い
この時期にしかない原始反射を意識して運動させていくことが、全身に良い刺激を与えていくことにつながります。
第3位:指のストレッチ
0〜1歳の内は時折、赤ちゃんが寝ている時の手を観察してみてください。
手をグーにしているのが普通ですが、その力が強すぎるとあまり良くないと言われます。この癖が見られる子であれば、時々指のストレッチをしてあげましょう。
やり方は、親指と人差し指、小指は外側に広げます。そして中指は手の甲側に反らしてストレッチをかけます。
薬指だけは他の指と少し構造が違うので、ストレッチをかける必要はありません。
第2位:握る練習
原始反射の動画で詳しくはお話ししていますが、指やペンなどを握らせる練習をしながら、慣れてきたら少し揺らしながら握力を鍛えていくことが大切です。
第1位:体をマッサージする
これも原始反射の動画でも触れていますが、この時期は体をマッサージするようにたくさん触ってあげることで、皮膚から良い刺激をたくさん送ることができます、スキンシップとして、赤ちゃんに話しかけながら、体の色んな部位を触ってあげましょう。
【生後4〜7ヶ月】
主な運動能力の発達
主要な原始反射は徐々に弱くなり、自主的な反応が出始める時期で、周りの世界に興味が出てきてまねをするようにもなる時期です。
- 寝返りが打てるようになる
- お座りの姿勢をさせるとバランスを取ろうとする
- 手に届くものを掴む
- 片方の手からもう一方の手に物を持ち替える
この時期にすると良い対応5選
第5位:バランス遊び
首が座ってきたら、バランス感覚を鍛える触れ合いをしていきましょう。
赤ちゃんを仰向けに寝かせて、肩が床から離れない程度に足を持ち上げたり戻したりします。あごが上下すると同時に、赤ちゃんが見ている世界も上下に動き、バランス感覚の基礎を育てていくことができます。
足をあまり高くあげ過ぎると首に負担がかかってしまうので気をつけましょう。
抱っこした時に意識して横に前後左右に揺らしてあげると、さらにバランス感覚のトレーニングになります。たかいたかいも積極的にやってあげましょう。
第4位:つまむ練習をする
6ヶ月〜9ヶ月くらいの間には、小さい物を2本の指でつまむ練習をするのも大切です。
いきなり上手につまむことは難しいので、親がまずつまみ方の見本を見せて徐々に真似をさせていき、できたらよく褒めてあげましょう。
この時に親が向かい合わせになると赤ちゃんは混乱しやすいので、横に座って同じ向きで見本を見せてあげてください。
第3位:子どもの身の回りをきれいにしすぎない
この時期のお子さんの周りには自由に触れる様々な感触のものが溢れていることが大切です。
周りに何も無ければ、興味を持って自ら手を伸ばして触ったりつかんだりする経験ができませんので、運動能力を伸ばすためにはもったいないことです。
第2位:色んな物をタッチさせる
この時期は色んな物を能動的に触っていくことが大切です。お散歩に行った時も家の中にいる時も、色んな物を触らせてあげて手からたくさん良い刺激を与えてあげましょう。
ボールなどもまだ上手に遊べなくても、積極的に手に取ったり触ったりしていくことが大切です。
第1位:体をマッサージする
体のマッサージは継続して行いましょう。皮膚からの刺激でどんどん強い脳に育っていきます。
【生後8〜12ヶ月】
主な運動能力の発達
徐々にはいはいができるようになってくる時期です。
- 肘や膝を使って活発に動き回る
- 家具などを支えにして、つかまり立ちをし始める
- 興味のある物を見つけた時に、親指と人差し指を使ってスムーズにつかむことができる
この時期にすると良い対応5選
第5位:危険なものは置かない
動ける範囲がグッと広がっていきますので、危険なものを置かないように注意しながら、赤ちゃんが自由に動ける場所を確保しましょう。
第4位:動ける範囲を制限しない
動ける範囲はあまり制限しない方が、赤ちゃんの興味や好奇心の発達につながります。なるべくベービーゲートで仕切らず、行動範囲が狭くならないようにしていきましょう。
第3位:はいはいトレーニング
はいはいのトレーニングとして、布団などを重ねてデコボコの坂を作り、その上をはいはいしていくと、良い全身運動になります。
第2位:積み木やブロック遊び
この時期はまだこれらを上手に使うことはできませんが、両手に持ってカチカチと遊んでいくことが物遊びの入り口です。遊び方にはこだわらず、自由に遊ばせてあげましょう。
第1位:バランス遊び
ダイナミックにたかいたかいをしたり、抱っこしたら左右に大きく振ってあげたりと、平衡感覚を鍛える遊びを積極的にしていきましょう。バランスは大きくなってからでは中々身につきづらい物ですので、楽しく取り入れていきましょう。
いかがでしたでしょうか?
最初にお伝えした通り、発達には個人差があります。
お子さんそれぞれの成長に伴い、今お伝えした対応のポイントの中からできることが増えていくと思いますので、焦らずに少しずつ楽しくチャレンジしてみてください。
皆さんの子育てを応援しています!