【インタビュー全貌紹介】メーガン&ハリーが語る7:続く赤裸々な告白「父から受けた傷と、救われた今」編
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7(最終回):続く赤裸々な告白「父から受けた傷と、救われた今」編
いよいよ、この全貌紹介インタビューも、これで最終回。
オプラさんは大変道理がわかっている人で、多くの人が考える矛盾点や批判点を、切り込んで二人に尋ねてゆく。さらにはハリー王子に家族との関係まで、率直に質問する。
オプラ:あなたは、そのような生活から自由になりたかったのですか。自分でお金を稼ぐ自由が欲しかったんですね。NetflixやSpotifyと取引する自由が欲しかったのですね。でも、女王に仕えることも望んでいたんですね?
ハリー:ええ、私たちは諦めたくなかったし、私たちが支援してきた協会や人たちに背を向けたくなかったのです。
メーガン:でも、オプラ、それも存在しています。
ハリー:ええ、存在しています。でも、NetflixもSpotifyも、それらはみんな・・・私たちの計画にはなかったんだですよね。
メーガン:ええ。
オプラ:あなた方は何も計画がなかったからですか。
メーガン:私たちには計画がなかったんです。
ハリー:計画はなかったんです。それは、私の家族が文字通り私を経済的に切り離した時点で、他の人に提案されたものです。私は自分たちのセキュリティをまかなえる余裕がなくてはなりませんでした。
オプラ:待って、止まって、ちょっと待ってください。あなたの家族はあなたを断ち切ったのですか。
ハリー:ええ、2020年の前半、第1四半期にね。でも私には母が残してくれたものがあったので。それがなかったら、このことはできなかったですよ。
オプラ:OK。
ハリー:前に聞いたことに戻りますが、母はこのことをどう思っているのかというご質問ですが、母はこうなると思っていたと思います。この過程全体を通して、私は確かに母の存在を感じていました。そして、私は・・・私は本当にほっとしていて、幸せです。ここに座ってあなたにお話しして、妻がそばにいて。
なぜなら、何年も前に、彼女が一人でこの過程を経験してきたのは、どんなものだったに違いないのか、彼女の気持ちを想像することができないからです。私たち二人にとっては信じられないほど大変なことでしたが、少なくとも私たちにはお互いがいましたから。
オプラ:今、家族との関係はどうなっていますか。
ハリー:祖母とは、この1年間で、何年も何年も話したことがないくらい話しました。
オプラ:皆さんズームで連絡していますか。
ハリー:そうですね。アーチーとは何度かズームを使いました。
メーガン:時々ね、彼らがアーチーを見られるように。
オプラ:そうですね。
ハリー:祖母と私は本当に良い関係で・・・理解があります。そして私は祖母を深く尊敬しています。祖母は私の名誉連隊長なんですよ。これからもずっとそうです。
オプラ:お父様との関係はどうですか。今は電話に出てくれていますか。
ハリー:ええ、ええ、出ています。でも、そこにはたくさん成すべきことがあるんです。本当にがっかりです。父も同じような経験をしていますから。父は痛みがどんなものか知っているし、これは・・・アーチーは彼の孫なんです。そして・・・でも同時に、私はもちろん、常に・・・常に父を愛するでしょう。
私はいつも父を愛するでしょうが、今までにたくさん傷つくことがありました。これからも、その関係を修復することを、優先することの一つにしていきたいと思います。でも、彼らは自分が知っていることしか知りません、それが問題なのです。私は努力して・・・。
メーガン:あるいは、彼らが言われていること。
ハリー:彼らが言われていることしか知らない。そして、私が学んだ過程を通して、彼らに学んでもらおうと努力しました。
オプラ:王室の大きな泡の中にいるようなものですか(「泡の中にいる」とは、外界から隔離された狭い世界に住んでいるという意味。オプラさんは「大きな」を足している)。
ハリー:そうです。
オプラ:ええ、あなたのお兄様は? どのような関係ですか。そのことは多くのことが語られていますけれど。
ハリー:そうですね、これからもずっと言われ続けるのでしょうね。前にも言いましたが、僕はウィリアムをものすごく愛しています。彼は私の兄なんです。一緒に地獄を生き抜いてきました。つまり、私たちは経験を共有しているのです。でも、私たちは・・・別々の道を歩んでいるんです。
このインタビュー全体で、ハリー王子は「王族のメンバーが誰も助けてくれなかった」という嘆きと恨み(?)は語ったが、その際は名指しはしていなかった。
でもここで、唯一名前を出して辛そうに語るのは、チャールズ皇太子、自分の父親のことである。ハリー王子を心底傷つけることができるのは、ごく近い家族しかいないのだと、気づかされる。
メーガンさんを巡っては、表面化した差別的なことは既にあった。初めてメーガンさんの母が招待された2017年のクリスマスランチに、エリザベス女王のいとこの妻・マリー=クリスティーヌが、人種差別的なブローチをつけていたと批判されたことがある。
でも、彼女はしょせん遠い他人である。王室を飛び出すほどにハリー王子を追い詰めることができるのは、ごく近い身内しかいないに違いない。
メーガンさんは、キャサリン妃のことを「良い人だ」と語っている。ハリー王子は、兄のことを「一緒に地獄を生き抜いてきた」と描写している。
世間では「生まれてくる子供の肌の色を問題にした、人種差別的な発言をしたのは誰か」と憶測と糾弾が始まり、ウイリアム王子夫妻の名前もあがっているが、この二人ではないと感じさせる。
オプラ:さて、特に印象的なのは、先ほどメーガンが話してくれたことです。誰も人種に関することや、荒らしや暴言に人種問題が役割を果たしていることを認めたがらないのに、メーガンはアーチーの肌の色について、あなたと会話があったことを話してくれました。
ハリー:ええ。
オプラ:どんな会話だったんですか。
ハリー:その会話は決して話すつもりはありませんが、その時は・・・その時は、気まずかったですね。ちょっとショックを受けました。
オプラ:そうなんですか。何と質問されたのか教えてもらえますか。
ハリー:いや、私は・・・それを話すのは気が引けるんです。
オプラ:OK。
ハリー:でもそれは・・・本当の最初の頃の話ですよね?
オプラ:赤ちゃんはどんな風に見える(外観)のだろう、とか。
ハリー:ああ、子供たちはどんな風に見えるのか。
オプラ:子供たちはどんな風に見えるのか。
ハリー:でも、それは本当の最初の頃の話で、メーガンがセキュリティを今後得られそうにないとか、私の家族のメンバーたちが、彼女に払う十分なお金はないから女優を続けたほうがいいと提案していたとか、こういった類の話すべて、まだ結婚していないのにその前から、これは本当に大変なことになるという、リアルで明らかな兆候がいくらかあったのです。
オプラ:それで、結論として、もし援助(サポート)があれば、今でもそこにいられたということですか。
ハリー:疑いもなく。
メーガン:ええ。
ハリー:このようなことが起こってしまったのは悲しいですが、私たちはこの問題を有利にするために、できる限りのことをしたのは、満足しています。そして、私たちは離脱(exit)の過程において、すべてを、行うべき方法で行いました。
メーガン:同じくらいの敬意を払って。
ハリー:そう、同じくらいの敬意を払って。
メーガン:そして、ああ神様、私たちは彼らを守るためにできる限りのことをしました。
オプラ:あなた方はここに来て、何百万ドルも稼いで、ただの金儲けの王族だと言っている人たちには、どう答えますか。
ハリー:まず第一に、このことは、意図があってのことではありませんでした。
メーガン:ええ。
ハリー:そして、私たちは文句を言っているのではありません。私たちの生活は今素晴らしいものです。美しい家を手に入れました。美しい家族を持っています。そして、犬たちは・・・犬たちは本当に幸せです。
非常に細かい点だが、この決定的なズレが、深層の王子様らしくて面白いと思った。「王族のくせに、商売して金儲けしやがって」という、ある意味たいへん真っ当な批判についての質問なのだが、それに対して「文句は言っていません」というのは、答えになっていない。彼が言っているのは「今までと違う質素な生活だけど、自分は十分満足している」という内容である。
「それほど稼いでいない」と言いたいのかもしれないが、おそらく、彼はオプラさんの質問の意味がわからなかったのではないか。王族が商売することへの国民の嫌悪感を、オプラさんは聞いているのに。何か完全に誤解しているのかもしれないが・・・。
「生まれついての王子様だから、王室をもつ国民の気持ちはわからない」という、例に挙げられる所になりそうだ。
ハリー:でも当時、コロナ禍の間、ある友人が提案したのは、「ストリーマーはどう?」でした。
メーガン:ええ、本当にそれまで考えたことがなかったわ。
ハリー:考えたこともなかったよ。だから、あらゆる種類の選択肢がありました。それに、私の見方からすると、家族の安全を守るためのセキュリティ費用を払えるだけのお金があればよかったんです。
オプラ:あなた方にとって重要なことを世界に発信する手段として、アーキウェルをどのように活用していきますか。
メーガン:私は、創造することについて考えています。 つまり、人生はストーリーテリング(storytelling / 物語)なのよね? 私たちが自分自身に語る物語、私たちが語られる物語、私たちが受け入れるもの。そして・・・私たちが真実のレンズを通した物語を行うことができるのは、願わくば気分を高揚させて励ましてくれるものがいいですが、それがどれほど多くの人々を獲得するかを知ることは、そして、代表されず、実際に声が聞かれていない多くの人々に発言権を与えられるのは、素晴らしいことだと思っています。
ここに、ハリー王子とメーガンさんの温度差があるように見えた。
王子は「家族の安全を守るためのお金さえあればよい」と言っている。そして、計画は何もなかったし、NetflixもSpotifyも提案を受け入れたのだ、とも言っている。これはある意味、とても特権階級の王子様らしい発言に見える。「わかった。よきにはからえ」のような。
一方で、アーキウェルについて発言しているのは、メーガンさんの方だ。誰かアドバイスしてくれる人は(法的にも)いたに違いないが、メーガンさんはアーキウェルでやりたいことの方向性をしっかりもっているようだ。
いまだに「公務」という言葉を使い続けるハリー王子。お金をもったこともなかった王子様だ。果たして、自分でお金を稼いで団体を運営するのと、王族として団体に奉仕することの根本的な違いを、どの程度までわかっているのだろうか。
オプラ:後悔はありますか。
メーガン:今朝、Hより早く目が覚めて、イギリスの私たちのチームの誰かから、エディンバラ公が病院に行ったというメモを見ました。
オプラ:ええ。
メーガン:でも、ちょうど電話を取って、チェックインをするために女王に電話したの。
オプラ:チェックインする?
メーガン: ただ、私は・・・あの・・・それは私たちがすることです。「それは適切なのか」と毎回常に考えなくてもいいように、デフォルトでできるようになっているんです。
オプラ:そうですか。
何のことだかわからない。今でも連絡手段をもっていて王室と繋がっていて、王室プロトコルから完全に自由、あるいは完全に無視という状態ではないことだけは、うかがえる。
ハリー:私の家族の多くにとって、彼らがすることは・・・そこにはコントロールのレベルがありますよね? 彼らは自分たちについて、新聞に書かれるのを恐れているからです。
オプラ:ええ。
ハリー:一方、私たちの場合は、ただ・・・ただありのままの自分でいればいいんです。ただ純粋であれ、正真正銘の自分でいる。ただ行って、その通りにやるだけです。もし自分が間違って思い込んでいたら、間違っている。自分が正しかったら、正しい。
ここでオプラのナレーションが入る。2021年2月19日、バッキンガム宮殿は声明を発表し、ハリー王子とメーガンが、ロイヤルファミリーの現役(働く)メンバーとして、復帰しないことで合意したと発表しました。
ハリーとメーガンの王室の庇護とハリー王子の名誉軍人の称号は女王に返還されることになりました。女王の声明は、私たちのインタビューが行われた後に発表されました。
オプラ:あなたの王室との離脱(exit)協定は、今月末に迫っています。
ハリー:決断は、ええ、つまり、先週の時点での決定というか、何であれ、彼らはすべてを解除することになっています。
オプラ:この決定に傷ついていますか。
ハリー:傷つきました。でも、同時に祖母の決断を完全に尊重しています。肩書きや役割はなくても、私たちがこれらの協会をサポートし続けられるようにしたいと望んでいます。
オプラ:今、あなた方は自分の組織であるアーキウェルを通してこのことをしても、同じように満足できるでしょうか。
メーガン:そうですね、私たちは・・・これは私たちがやっていることですよね? 私たちはそれを今も行っています。私たちはこれからもずっと仕事を続けていくつもりです。でも、あなたや皆さんにとって重要なことは、この庇護に関する決定がなされたことを知ることと、私たちがあなた(オプラさん)と一緒に座っていることを誰も知らないうちに、すべてがなされたことを知ることだと思います。
ハリー:ええ。
メーガン:私が思うに、それは・・・ 想像しかできないけど。
前述したように、このインタビューは、2021年はじめの、女王の発表がなされる前に収録された。つまり「オプラさんとインタビューを録画していることは誰にも知らせていなかったが、このことをしている間に、自分たちに関する取り決めがなされた、という意味だろう。
オプラ:あなたが今、罰を受けているという話を聞きました。あなたが私と一緒に座ったから、それらは取り上げられたのよ。
メーガン:ええ、でもあれは・・・あれらの手紙、あれらの会話、あれは・・・私たちが席に着くことを誰も知らないうちに決まっていたことです。だから、それは真実ではありません。
オプラ:わかったわ、教えてちょうだい。ハリー、あなたが今、日常の経験の中で喜びを感じていること、そしてアーチーとメーガンとのここでの生活の中で実際に大切にしていることは何ですか。
ハリー:今年は誰にとってもクレイジーな年でした。でも、屋外のスペースがあって、アーチーと一緒に散歩に行ったり、家族や犬と一緒に散歩に行ったり、ハイキングに行ったり、すぐ近くのビーチに行ったりすることができて、これらすべてが・・・私にとってのハイライトは、息子を後ろの小さなベビーシートに乗せて、自転車乗りに連れ出すことですね。私が子供の頃には決してできなかったことです。自転車の後ろに乗った彼は、両手を広げて「フーッ!」と叫び、「ヤシの木!」「家!」とか、そんなことばかりしゃべっています。そして、私は・・・自分でもそう思うんだけど.
オプラ:彼の新しいお気に入りの言葉は何ですか。
メーガン:ああ、彼は絶好調よ。ここ2、3週間は 「hydrate」(水和物)で、これは本当に笑いがとまらないわ。
ハリー:そうだね。でも、みんなが家を出るときはいつも「安全運転でね/ Drive safe」って言うのですよ。
メーガン:「Drive safe」。
ハリー:これは本当に・・・
メーガン:まだ2歳にもなっていないのよ!
オプラ:あなたはお兄様が囚われていると言いましたね。あなたは兄を愛しているし、これからも愛し続けると言いました。でも、今の関係がどうなっているのかは教えてくれませんでしたね。
ハリー:今のところ関係は空(くう / space)です。そして、時間がすべてを癒してくれることを願っています。
オプラ:何の後悔もありませんか。
ハリー:ありません。いえ、私たちは成し遂げたと思います・・・ 私たちのことを本当に誇りに思っていますよ。・・・妻をとても誇りに思っています。彼女は、とても残酷で意地悪な時期に、無事にアーチーを出産しました。そして毎日、仕事、ロンドンから戻ってくると、アーチーに母乳を与えながら泣いている妻の姿がありました。
それは何も読んでいない人から来るものです。先ほど彼女が触れたように、もし彼女が何かを読んでいたら、彼女は今ここにはいないでしょう(訳注:意味不明)。だから、私たちはしなければいけないことをやったのです。そして今、私たちにはもう一人の小さな子供が生まれようとしています。
メーガン:私には一つ後悔があります。私の後悔は、彼らが「私は守られる」と言ったのを信じてしまったことです。それを信じました。それを信じたことを後悔しているのは、そんなことはないと本当に分かっていたら、もっと何かできたはずだと思うからです。
でも、私はわからなければいけないのに、わからなかった。知るべきだったのに、知らなかったのです。そして・・・そして今、私たちは実際に別の側にいるので、実際に生き残っただけでなく、繁栄しているのです。
これは・・・つまり、これは奇跡なんです。ええ・・・私が望んでいたことはすべて実現したのですから・・・そして、これはある意味で、私たちにとってほんの始まりに過ぎません。私たちはたくさんのことを経験してきました。一生分の時間を費やしたような気がします。一生分ですね。
オプラ:では、王子様とのお話はハッピーエンドなのですね?
メーガン:そうです。
ハリー:ええ。
メーガン:ええ。本当にそうね。
オプラ:ハッピーエンドになったのは、あなたがそうさせたからよ。
メーガン:ええ、あなたがこれまでに読んだどんなおとぎ話よりも素晴らしいわ。
オプラ:どんなおとぎ話よりも素晴らしい。
メーガン:ええ、ええ。
オプラ:あなたが今日ここで描写したこと、つまり、囚われていて、そのことに気づきさえせず、起こったすべてのことに気づかなかった。そこにあなたの人生に彼女が現れて、セラピーをしている、つまりある意味で、彼女があなたを救ったと思いますか。
ハリー:そうですね。間違いなく。・・・もっと大きな目的がありました。この過程全体を通して、他の力が働いていたんだと思います。私は「おおっ!」と思う最後の人間ですよ。しかし、このようなことが起こった場合、どこに重なり(overlap)があるのかは、否定しようがないのです。そう、彼女です。間違いなく彼女は私を救ってくれました。
メーガン: 私は・・・それは素敵なことだと思うわ。私はそうは思いません。彼は私たち全員を救ったと思うわ。彼は最後に電話をして「私たちは、アーチーと自分たちのために方法を見つけなければならない」と言いました。そして、あなたが下した決断は、確かに私の命(life)を救い、私たち全員を救いました。でもね、あなたは自分が救われたいと思わなければならないのよ。
オプラ:さて、あなた方のラブストーリーを語ってくれてありがとう。今年の夏の重要な日が待ち遠しいですね(訳注:おそらく第二子の誕生のことだろう)。
メーガン:ええ、そのとおり。
オプラ:今年の夏のいつか。
メーガン:ええ。
オプラ:お二人とも、私を信頼してお話をしてくださって、ありがとう。この会話はここで終わりません。もっとたくさんのことがあって、このスペシャルには収まりきっていないのです。(完)
この訳は、『ザ・サン』に掲載されているトランスクリプションを使用いたしました。残念ながら、インタビュー番組を録画しなかったので、このトランスクリプションが、一つひとつ正しく書き起こされているか、チェックすることができません(まさか訳をすることになるとは、思っていなかった。録画すればよかったと後悔しています)。
イギリスのタブロイド紙等の記事の中には、二人の発言がぼかされているものが時々見受けられますので(意図的か否かはわかりません)、ちょっと不安はあります。
でも、世界中で千万人単位で視聴された番組ですので、うかつなことは出来ないであろうと、信頼することにしました。
エリザベス女王を君主にもつ英連邦王国の国々は、英国をのぞいて15カ国ありますが、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ以外の白人が主流ではない国々では、このインタビューは放映されないことになりました。
自由なネットのアクセスさえあれば、誰でも内容を知ることができるという貴重なな仕事をした『ザ・サン』に、今回は感謝したいと思います。
最後に一つだけ、私が思っていることを書きたいと思います。
世の中では、どの国でも、メーガンさんにばかり焦点が当たっています。褒められるのも叩かれるのも。当然のことなのでしょう。でも私は、このインタビューは、ハリー王子の物語だと思っています。
メーガンさんは大変興味深いし、面白いですが、彼女は(一応)私の理解と知識の範囲内にあります。率直風ではあるが、すべて計算されたように見えるインタビューの様子も、彼女の野心も、これから彼女が浴びるであろう派手なスポットライトも、これらに常に伴う人々の共感も反感も。それは、波乱万丈であっても、普通の「市民」の人生です。
でも、ハリー王子は違います。これは、ジャーナリストというよりも、作家的な興味なのかもしれません。
全部で7回にもなってしまいました。最後まで読んでくださって、ありがとうございました。