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台風12号 沖縄をはじめ本州付近への影響にも要注意

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風12号の雲の様子(ウェザーマップ)

台風12号が発生

最新の台風情報(気象庁発表)

フィリピンの東にあった熱帯低気圧は、その後さらに発達傾向を示し、昨夜20日(金)午後9時に台風12号となりました。

8月までに発生する台風の平年値は13.6個ですから、お盆明けの今の時期に台風12号が発生するのは、ほぼ平年並みだと言えるでしょう。ただ発生が遅かった昨年(9月21日)と比べると約1か月早い発生となります。

台風12号はきょう21日(土)午前3時現在、北緯20度ライン目前まで迫っており、中心気圧1004hPa、最大風速18メートル、最大瞬間風速25メートルの勢力で北北西へ進んでいます。

今後は海水温が30度近い暖かな海域を進みつつ、もう少し発達する見込みで、あす22日(日)午前3時には、中心気圧1000hPa、最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートルが予想されています。

台風銀座の沖縄にとっては、それほど危険度の高くない台風だとも言えそうですが、先島諸島を中心に、沖縄では強風や高波などに注意が必要です。

またあすの日中、先島諸島付近を通過した後は東シナ海を北上しつつ、熱帯低気圧に変わる見込みですが、24日(火)にかけて、九州方面へ転向してくる予想となっています。

台風のまま西日本へ近づく可能性は小さく、大荒れとなるようなことはなさそうですが、それでも熱帯の湿った空気を持ち込むため、九州を中心に西日本では雨雲が発達するおそれがあります。

さらに25日(水)頃にかけて、北日本へも活発な雨雲が移動していく計算もありますので、今後も最新情報にご注意下さい。

再び前線が発生へ

予想天気図(ウェザーマップ)
予想天気図(ウェザーマップ)

長らく大雨を降らせた活発な前線は、おととい19日(木)午後からようやく天気図上から姿を消していたのですが、今夜になると朝鮮半島付近へ前線を伴った低気圧が東進し、その後、この前線が再び日本海側へ南下し、停滞する予想となっています。

台風12号から変わる予想の熱帯低気圧の動向次第では、この前線の活動が再び活発化し、日本海側を中心に大雨となるおそれもありますので、あわせて今後の推移にご注意下さい。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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