熱帯低気圧は沖縄接近へ その後九州方面へ? 台風となる可能性も?
発達しながら北西進中
フィリピンの東にある熱帯低気圧は昨夜からやや発達傾向を示しているようで、きょう20日(金)午前6時の雲の様子をみると、熱帯低気圧の中心付近には、雲頂高度15キロメートル以上の活発な積乱雲が密集するように発生しているのが分かります。
沖縄接近へ
きのう19日(木)の気象庁の見立てでは、この熱帯低気圧は沖縄に近づく前に低圧部に弱まってしまう予想もありましたが、最新の見立てでは、熱帯低気圧のまま、あす21日(土)夜にかけて、沖縄付近へ接近してくる予想です。
さらに海水温が30度近い暖かな海面上を進むため、台風の勢力に発達しつつ、沖縄方面への接近を見込む計算もあるため、今後気象庁から発表される最新情報に十分な注意が必要です。
JTWCの予想では沖縄から九州方面へ
あくまでも参考ですが、JTWC(米軍合同台風警報センター)の発表している最新情報では、この熱帯低気圧はあす21日(土)にかけて、台風の勢力に発達しつつ、沖縄へ接近し、あさって22日(日)にかけて、沖縄本島と宮古島の間を北上する計算となっています。
さらにその後も北上を続け、週明け23日(月)には弱まりながらも九州方面を指向する計算です。
この熱帯低気圧の沖縄付近からの進路に関しては、太平洋高気圧がブロックするため、大陸方面へ向かう計算も多かったのですが、時間を追うごとに北上を予想する計算が増加している状態です。
JTWCの予想はあくまでも参考ですが、もしこの予想通りに推移すると、来週中頃にかけて、九州だけではなく、日本海側から北日本へかけても活発な雨雲が移動する可能性があるため、やはり最新の情報に注意せねばなりません。
引き続き、大雨に警戒
長らく大雨をもたらしていた前線は地上付近での冷たい空気が退散し、気団のぶつかり合いが弱まったため、天気図上では日本付近からは姿を消した状態となっています。
ところが南からの暖湿気の流入は続いており、しかも上空高い所には寒気があるため、大気の状態が不安定となり、東海以西の所々で非常に激しい雨が降っています。
この状態はまだ続きますし、上述した熱帯低気圧の動き次第では週明けにかけても、大雨が続くおそれがあります。
今後も雨の降り方に警戒するとともに、熱帯低気圧の最新情報に十分ご注意下さい。