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【綾町】虫たちが生活できる自然豊かな場所で、クワガタ採取から多くを学ぶ子どもたち

omi地域ライター/パフォーマー (綾町・国富町)

6月に入り虫たちは活発になってきます。この前、窓からクワガタが入ってきて、子供は大喜びで捕まえました。すぐに逃げちゃいましたが。

綾ではカブトムシより少し早くクワガタの時期がきます。夜になるとクワガタを探す家族を目にするようになりました。2024年の今年は昨年よりも多いような気がします。

・虫だって生きているんだ

子供たちはカブトムシやクワガタが大好き。捕まえて、うれしそうに虫かごに入れて持ち帰ります。でも虫は生き物。命があります。必要以上に採取しない。木を傷つけない。捕まえたら大切に飼う。これらを大切にしたいです。寿命の短い昆虫と接することで、命とは何かを知ってもらえたらと思います。また、綾町が虫たちの生活できる自然豊かな場所であることも知ってほしいです。そのことを教えるのは親なのでしょう。正確には「教える」のでなく「気づいてもらう」ですが……これがなかなか難しい。私たち大人だって「命とは何か?」にうまく答えられないですから。

2023年夏に長男が大切に飼っていたクワガタは2匹 それぞれ「オーズ」と「くわがたくん」と命名
2023年夏に長男が大切に飼っていたクワガタは2匹 それぞれ「オーズ」と「くわがたくん」と命名

それでは早速探しに行きましょう。

気合十分
気合十分

・クワガタはどの場所に?

周りの人に聞いても

「馬事公苑あたりに一杯いるよ。すぐに見つかる」

「近所のどんぐりの木を探せばいい。そこに止まっているから」

など、いろいろな情報があります。しかし慣れていないのでなかなか見つけられません。大事なのは木を見極めることでしょう。エサとなる樹液の量が同じ種でも違うので。ただ、地面を歩いているのを見つけることの方が多かったりします。

我が家は数日前(2024年6月上旬)から探し始めました。だいたい20時ころに出かけますが、同じような家族連れが木を見上げている姿をよく見かけます。クワガタは街路樹に止まっていたり、街灯の周りを飛んでいたりしていて、去年はミヤマクワガタが歩道を歩いていました。

2023年に捕まえたミヤマクワガタ ギザギザアゴと足の付け根の黄褐色が特徴
2023年に捕まえたミヤマクワガタ ギザギザアゴと足の付け根の黄褐色が特徴

・ようやく何匹かを発見

連日根気よく探していると、街灯の傘の周りを歩いているクワガタを発見。そして運よく(クワガタにとっては不幸にも)足を滑らせたのか、落ちてきました。大型のノコギリクワガタです。さっそくカゴに入れて持って帰りました。でも……すぐに亡くなってしまいました。もともと寿命を迎えて弱っていたのかもしれません。でもその後、オスとメスを1匹ずつ捕まえることができました。その2匹を見ていきましょう。

オスのクワガタ

あごの形状からしてコクワガタでしょうか?体長2cmくらい。幼稚園帰りに息子が見つけてきました。アゴが強力なので挟まれないように。

小さくてかわいいですが挟まれると結構いたい
小さくてかわいいですが挟まれると結構いたい

メスのクワガタ

体長2cmくらい。おそらくヒラタクワガタ。背中にツヤがあるのが特徴。歩いているところを発見。

メスはどの種も似ているので特定が難しい
メスはどの種も似ているので特定が難しい

・クワガタは6月から8月上旬までがチャンス

現時点(2024年6月12日)ではまだカブトムシの時期でなく、クワガタがたくさんいます。今年はいつもより多い気がします。ただ、夢中になり子供たちが道路に飛び出さないように注意しましょう。

子供はどうしてもクワガタの方向に集中してしまいます
子供はどうしてもクワガタの方向に集中してしまいます

みなさんも探して写真を撮り、画像検索などで種類を調べてみるのはどうでしょう?いろいろな発見があります。そして捕まえたなら、大事にしてくださいね。我が家は、尾堂橋から中心部に向かうあたりの街灯周りでよく見つけます。

地図:この辺り

そして繰り返しになりますが、車に注意して安全に

地域ライター/パフォーマー (綾町・国富町)

札幌のすすきの周辺で生まれ育ち、新宿、ニューヨークなど喧騒の場所を転々とする。2017年12 月、新宿に別れを告げ、自然を求めて宮崎県綾町に移住。その瞬間、第一子を授かる。仕事の傍らバンド、そしてタップダンス、パントマイムの舞台活動を行っていたが、現在は子育て中心の生活。身近の知ってそうで知らない情報をお届けしていきます。

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