開幕前にローテーションが崩壊する。5人中3人が故障者リスト入り。代役を務める3人は…
ニューヨーク・ヤンキースのローテーションには、ゲリット・コール、カルロス・ロドーン、ネスター・コーテズ、ルイス・セベリーノ、フランキー・モンタスの5人が並ぶはずだった。けれども、ロドーン、セベリーノ、モンタスの3人は、故障者リストに入って開幕を迎える。
彼らに代わってローテーションに加わるのは、クラーク・シュミット、ドミンゴ・ハーマン、ジョニー・ブリトーになりそうだ。登板は、3月30日の開幕戦がコール、4月1日がシュミット、2日がブリトー、3日がコーテズ、4日がハーマン、5日は再びコールという順序だろう。
直近の故障者、セベリーノの代役として最後に加わったブリトーは、位置づけとしてはローテーションの5番手となる。3試合目の先発マウンドに上がるのは、すでに開幕が近づいているため、他の投手の登板日をずらせなかった、あるいはずらしたくなかったからだと思われる。
27歳のシュミットは、昨年、救援26登板と先発3登板で防御率3.12。降格と昇格を繰り返しながら、AAAでは先発8登板で防御率3.27を記録した。30歳のハーマンは、故障が癒えた昨年の夏から、ローテーションに加わった。先発14登板と救援1登板で防御率3.61だ。
どちらも、コンテンダーのチームでなければ、ローテーションの一角を占めてもおかしくなく、代役としては適任のように見える。
ただ、今春のエキシビション・ゲームの防御率は、5.28と8.71だ。なかでも、直近の登板は、シュミットが3月22日に3.2イニングで3失点(自責点3)、ハーマンは17日に2.2イニングで4本のホームランを打たれ、7失点(自責点7)。ともに不安を残す。
一方、25歳のブリトーは、エキシビション・ゲームで防御率2.08を記録している。直近の26日は、5.1イニングを投げて無失点。被安打も与四球もなかった。
もっとも、こちらは、まだメジャーデビューしていない。昨年は、AAの先発8登板が防御率2.36、AAAの先発15登板と救援3登板は防御率3.31ながら、メジャーリーグで好投できるのかどうかは、未知数といったところだ。ヤンキースは、3月11日にAAA行きを決めたが、セベリーノの故障により、ブリトーを呼び戻した。
順調にいけば、ロドーンは来月中に復帰できるだろう。だが、セベリーノの復帰時期は未定。モンタスが戻ってくるのは、最速でもオールスター・ブレイク前後となりそうだ。
代役の3人のうち、少なくとも2人が機能しなければ、ヤンキースはさらに先発投手が必要になる。