時間に愛される生き方 ~時間に無関心だと時間に嫌われる。時間を意識するグッズを手に入れよう
日本人は働き過ぎだと言われ、長時間労働の解消が叫ばれています。私は現場に入ってコンサルティングをする身ですから、企業の意識が以前よりもずい分と変わってきたことも実感します。しかし企業の意識が変わっても、現場レベルで実践されなければ、ほとんどこの問題は解消されません。
特に知的労働をしているホワイトカラーの人たちは、企業や組織に頼るのではなく、自分で自分を律することです。それだけでも、かなりの労働時間を短縮できることでしょう。
労働時間を短くするポイントは、時間に愛されることです。愛されるためには、意識しなければなりません。「愛の反対は無関心」ですから、時間に意識を向けない人は、時間に愛されることはないでしょう。恋人や奥様、旦那様、家族、部下、お客様……に無関心であれば、嫌われて当然。時間に対しても同じだ、ということです。
時間を意識するツールやグッズを常に身の回りに置くことが重要です。私がお勧めするグッズは「タイマー」。1種類と言わず、複数のタイマーを持ち歩いたり、働く場所に設置したりしてみましょう。タイマーの種類や主な機能を以下に列挙します。
■バイブレーション機能
→ オフィスや移動中に大きな音を鳴らすわけにはいかないため、ビジネス利用であればバイブ機能がついたタイマーは必ず必要
■小型サイズ
→ 数字が見やすいキッチンタイマーもいいが、ポケットに入れても問題ないほどの小型サイズのタイマーは使い勝手がいい
■プリセット機能
→ 定型的な作業をするとき、その作業時間を前もって設定しておき、いつでも呼び出せる機能があると便利。「1」「2」「3」「4」などのボタンがあり、それぞれのボタンに時間登録できるタイマー。(レストランの厨房や美容院で愛用されている)
■カウントダウン機能
→ いつまでに終えるかの時間を設定すると、その時間までのカウントダウンをビジュアル的に表示してくれる
■長期間カウントダウン機能
→ 時間ではなく、日にちをカウントダウンするタイマー。プロジェクト管理に向いている
■複数チャンネル機能
→ 並行して作業をする場合、ひとつのタイマーで複数の時間を同時に計測してくれる。マルチタスク処理するときに便利
■アナログ式
→ 経過した時間、残りの時間をビジュアル的に理解できるのがポイント。ただしデジタル式と違って、時間の正確性に難がある。
■ネックストラップ付タイマー
→ 移動しながら作業するとき、立ち仕事のときに便利。かなり焦っているときに使うと心理的効果は高い
■予告通知機能
→ 終了10分前、5分前、1分前……と予告通知してくれる機能。作業に夢中になっているときは、カウントダウン機能よりも便利
■大音量
→ あえて大音量のタイマーをオフィスで使うことで、必ず時間が来る前に「止めなければならない」という意識にさせてくれる
こういったタイマーを機能別に3~5種類手に入れ、いつも携帯する。オフィスに置いておく。家に設置する。……などとすることで、ダラダラ仕事に悩まされることもなくなりますし、大幅にムダな時間を削減することもできます。タイマーを持つことで「時間に追われる」感覚を持つはずと勘違いする人がいます。しかし、それは間違いです。時間を意識しないと「仕事に追われる」ことになります。
時間を意識するツールがないのに、時間管理するのは不可能です。
タイマーを持たないと、今の時代においては、時間を大切にすることができません。人生を豊かにすることを放棄することになります。時間を意識するクセをつけ、時間に愛される生活をしたいですね。