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【宮城県 東松島市】昭和にタイムスリップ!バター色した「ナウい」パッケージ

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

以前の記事「何度でもやさしさを運ぶ「アカマ」のいちごショートケーキ」でもご紹介をした、東松島市 矢本のケーキ屋さん「ケーキショップ アカマ」。
ケーキ自体も勿論、美味しいのですが、実際にお店に行くとケーキ以外にも、どうしても毎回気になって購入する焼き菓子があります。

▲ ひし形の窓にバターをたっぷりつけた指で「バターケーキ」と書いたような、メルヘン調のデザイン
▲ ひし形の窓にバターをたっぷりつけた指で「バターケーキ」と書いたような、メルヘン調のデザイン

それがこの「バターケーキ」です。特別派手な外見をしている訳でも、店内で大々的におすすめをしている訳でもない、ソッ・・と店内の他の焼き菓子達と共に並び、佇んでいる中の一つです。
しかし、派手ではない見た目だが、どうにもこうにも目に入ってしまう「ナウい姿」。
「バターケーキ」という存在だからこそ似合うのか?絵本の中から飛び出してきたようなハチミツ・バター色のパッケージを、こんなにも上手に着こなす!スタイリストは一体誰なのだ?
などと、バターケーキを相手に囲み取材をしたくなる勢いです。

また独特の丸みを帯びた文字は、それ自体が美味しそうに見えてしまいます。手描きの様な雰囲気もあるのでやさしい味なんだろうなぁと、想像しながらパッケージを外すと・・

▲ 一段じゃないよ!二段だよ。と、パッケージを開けた瞬間からドーンと真ん中のラインが主張をしてくる。ふぅん、強気でいいじゃないか。
▲ 一段じゃないよ!二段だよ。と、パッケージを開けた瞬間からドーンと真ん中のラインが主張をしてくる。ふぅん、強気でいいじゃないか。

大抵、フルーツケーキなどのパウンドケーキは、1つのパッケージにスライスされたケーキが1枚のみ入っていますが、アカマのバターケーキは違うのです。
2段重ねになったものが1枚として入っている、珍しいタイプの焼き菓子です。

▲ 上下の焼き目部分と中央のつなぎ目部分には、甘酸っぱいジャムのようなソースが仕込まれている・・!
▲ 上下の焼き目部分と中央のつなぎ目部分には、甘酸っぱいジャムのようなソースが仕込まれている・・!

しっとりとした生地に、胡桃などのナッツとドライフルーツがタップリと入っているので、全体のサイズに比べて、食べ応えは結構あります。そしてこの2枚のケーキの接続部分には、酸味のあるジャムが隠されています!美味しいポイント。
フルーツの味がしっかりとするので、ちょっと深煎りの珈琲と一緒にいただきました。全部を大きな口で食べるのではなく、少しずつ大切に食べ進めたい気持ちになってきます。そう、美味しいのです◎ぜひ、読者の皆さんも召し上がってみてくださいね。

▲ ケーキショップ アカマの「バターケーキ」
▲ ケーキショップ アカマの「バターケーキ」

現代にはほとんど見られなくなった、昭和レトロなデザインのお菓子パッケージ。
そのため、懐かしい「ナウい」デザインを発見すると、時間が止まったかの様に手に取ってしまいます。
今は、当たり前のようにパソコンやスマートフォンで、文字を入力し自動で変換され、日本語のみならず多言語に翻訳まで出来てしまいます。しかし、昔々は鉛筆をカッターでジョリジョリと削り、ハガキや手紙を書いて贈ったり、タイプライターの様に、一文字一文字をハンコの様に押して印字したり・・等。このバターケーキのパッケージを見ると、昔当たり前に行っていたことをしたくなるような、昔が蘇ってくる気持ちになります。
どうかこれからも、数少ない「ナウいパッケージ」が残ってくれますよう、密かに願っております。

店舗名:ケーキショップ アカマ
住所:〒981-0503 宮城県東松島市矢本字寿町2
商品名:バターケーキ
営業時間:10:00 - 18:00
定休日:日曜日、祝日、第3月曜日

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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