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老後に備えて暮らしは小さくするのではなく「濃くする!」暮らしをより充実させ濃くするための3つのコツ

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

「老後に備えて暮らしを小さくしましょう」と聞いたことがあります。

確かにその通りなのですが、私はただ小さくするのではなく濃くすることも大事だと考えています。

暮らしを濃くするということは、より生活を豊かで充実したものにすることを指します。今日は片づけの側面から暮らしを濃くするための3つのコツを紹介します。

コツその1.必要なモノ・大切なモノを選ぶ

老後に備えて暮らしを小さくすることを考えると、不要なモノを捨てることをイメージしますが、捨てるのが苦手な人もいますし、捨てるとこれまでの思いでも捨ててしまいそうで寂しい気持ちになる人もいます。

そこで「捨てる」のではなく、今そしてこれから必要なモノ、大切なモノを選ぶことを意識してみましょう。

服は着れるか?着れないか?ではなく、着たいモノを選び残します。食器も使えるか?どうかで考えず、食事の時間を共に過ごしたい食器を選び残します。

モノは私たちの生活を豊かにしてくれます。いる?いらない?で簡単に分けたりできるものではありません。コレさえあれば大丈夫!コレと暮らしたい!と思うモノを選び残すのです。

コツその2.収納道具で解決をめざさない

モノが増えたり部屋が散らかっていたら、棚や引出し、ケースを買い収納することを考えますが、暮らしをもっと充実させようと思たら収納道具を買って解決しようとしてはいけません。

まず、必要なモノ、大切なモノを選び残し、その置き場所がなかったり、もっと使いやすくしまいたいと思った時に収納道具の出番がやってきます。

暮らしを充実させようとしているのに先に収納道具を買ってしまうと、ただ大きなそれも滅多に壊れることのないモノを増やしただけになります。

まずはモノありき、収納はモノをしまい込む場所ではなく、大切なモノを管理するための場所なのです。

コツその3.モノの出口を意識する

私たちの体も老廃物を排出しないと調子が悪くなるように、家の中からモノを出さないといけません。

ほとんどの場合、家から出ていくモノの量より入ってくるモノの量の方が多いです。入ってくるモノの量が出ていくモノの量を上回ると、家の中にモノが溢れてしまい不要なストレスや混乱を生み忙しくなります。モノの管理に時間を奪われることになるのです。

それを防ぐために、買いすぎや衝動買いに注意し、値段だけではなく手にしてよかったと思えるいい買い物を心掛け(モノの入り口を小さくする)、モノの出口を大きく開放する必要があります。

「出口」は捨てるだけでありません。必要ないと感じるモノを必要と思ってくれる人に譲ることができたらよいと思います。寄付したり、リサイクルするなどモノの循環を考えることなのです。

老後に大切なのは人間関係だけじゃない

暮らしを濃くするための3つのコツを挙げました。モノを選び抜き、収納に頼らず、モノの出口を意識することで、生活がより濃くなります。

大切なのはモノが生活を豊かにするということ。そしてモノの質が非常に大事で、ただたくさんモノがあればいいということではありません。

老後は人間関係も大事と言われ、良い関係の人と暮らしていきたいとだれもが思いますがそれはモノも同じです。

どうでもいいモノではなく、大切なモノと暮らしていくことが老後の生活をより濃くし、その人らしい暮らしを作ることにつながるのです。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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