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モノが少ない家の住人が「捨てる」より大事にしているコト

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

モノが少ない家は、積極的に「捨てる」ことをしているようにみえますが、実は「捨てる」より大事にしていることがあります。

「捨てる」の前に「使いきる」ことを考えている

モノが少ない家は、「捨てる」より「使いきる」を意識しています。

食べ物など、食べて明らかに見た目の量が減っていくものは、最後まで使い切ることをイメージしやすいですが、服やバッグなどの見た目が減らないモノも十分に使った!と思えるまで使い「使いきる」を意識しています。

使い切ると満足感を得ることができますが、使い切っていないと「まだ使える」「もったいない」という思いがでてきて捨てられなくなります。

使い切っていないモノが溜まるとモノが増え、片づけはどんどん大変になります。

「使い切る」を意識すると買い物の仕方が変わる

「使い切る」ことを前提で考えるとモノの選び方、買い物の仕方が変わります。

食べ物も安いからではなく「食べきることができる味か、量か」を考え、自分の家にあった量やサイズを購入するようになります。

服やバッグであれば安いかどうかではなく、本当に使いたいか、活躍する場があるかで選ぶようになるので、タンスの肥やしになることも減ります。

私は、家族の人数に見合わない大きなサイズの調味料や食品などが賞味期限が切れていたり、いつ買ったのかも覚えておらず家族のだれも食べないまま残っている家庭をこれまで何度も見てきました。

また、モノが多く片づけが苦手な家庭ほど、いつ使い終わるのだろうかという量のキッチンペーパーやラップなどの日用品を業務用サイズで購入し、それがキッチンを占領し料理がしにくくなり散らかる状況を作っています。

いかに安いか?ではなく、確実に使うか、我が家の使い切りサイズかどうかが大事なのです。

「使い切る」ことで、モノのバランスを保つ

モノが少ない家庭は、家にモノが入ってくるけど順調に出ています。(消費します)

一方でモノが多い家庭は、家に入ってくるモノの量に比べると、家から出したり消費するモノの量が少なく、モノが家の中に長くとどまりスッキリしません。

入ってくるモノの量と出ていくモノの量のバランスを整えるためには、捨てる、売る、譲るを積極的にするのがよいのですが、「まだ使い切っていない」と思うと思い切って踏み出すことができません。

私たちが使い切れるモノの量はそう多くありません。まずは何でも「使い切る」(満足するまで使う)ことを意識してみてください。

そうすると、自分(自分の家)にはどんなモノがどのくらい必要かが見えてきて、余計に買うことが少なくなり、納得して捨てたり手放すことができモノが少なくなり片づけやすくなるでしょう。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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