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就活は売り手市場でも合説は「氷河期」~オンライン・テーマ別は健闘も

石渡嶺司大学ジャーナリスト
2019年の合説風景。オンラインやテーマ別など合説の現状を専門家が解説(写真:森田直樹/アフロ)

◆広報解禁で合説が盛り上がっていたコロナ禍前

コロナ禍前は就活の広報解禁日、と言えば、それはそれは盛り上がりました。

私もよく取材(というか見学)に行っていたものです。

企業も就活生も「混んでいて大変」とこぼしつつ、参加するのが常でした。

しかし対面式の合説はコロナ禍で軒並み中止に。2021年・2022年は対面式が復活したものの、事前予約制・人数制限での開催となったのです。

今年、2023年は2019年以来、4年ぶりに事前予約がなくても参加できるようになりました。

が、広報解禁日の合説、企業も就活生もかなり醒めています。ついでに言えば、就職情報会社もメディアも。

広報解禁日の合説、東京だと幕張メッセ、大阪だとインテックス大阪で開催されます。

しかし、今年は幕張メッセでの開催はなくなってしまいました(東京ビッグサイトではマイナビが開催)。

インテックス大阪での開催は例年、リクナビとマイナビが交互に開催しています。

開催日ないし、翌日の朝刊を調べていくと、参加した企業数・学生数が出ています。そこで、文献調査をしてみた結果がこちらです。

筆者作成/注釈は下記参照
筆者作成/注釈は下記参照

※筆者(石渡)作成/各年度の新聞(読売、朝日、産経)に記載の数値

※企業数・参加者数は2日間開催の延べ人数、一部は見込み人数

※2012年~2015年・2017年は該当記事なし

※2011年は広報解禁日が12月1日

2018年までは広報解禁日の合説には2日間でのべ4万人以上が参加していました。それが2019年には2日間でのべ1.6万人とほぼ半減します。これは近隣で他社の合説が開催されたことによる影響もあります。が、それにしても激減でした。

2021年・2022年は参加制限あり、そして、今年2023年も、近隣での開催や近い日程での開催もあり、参加企業数はコロナ禍前よりも低い水準にとどまっています。

◆早期化で企業も就活生も魅力なし

コロナ禍前は広報解禁に合わせて合説に出展していた企業を取材すると、早期化傾向が明らかです。

「広報解禁よりも前に説明会やセミナーなどを実施しています。広報解禁に合わせて、合説のブース出展をする意味があるか、というと、ちょっとしんどいですね」(IT)

「広報解禁前後には、主要大学が学内合説に力を入れるようになりました。こちらの方が、欲しい人材に直接、接触できます。それを採用チームで手分けして参加していくだけで手一杯です」(商社)

こうした意見が多数でした。1社、広報解禁の合説に出展した、という企業がありましたが、事情は他の企業とそう変わりません。

「うちはブースを出しました。ただ、それは就職情報会社さんとのお付き合い、というか、相当なダンピング価格を提示されたからです。2月以前のインターンシップ合説ならまだしも、広報解禁の合説に定価だと、うちはやめていました」(メーカー)

就活生も、醒めています。

「2月よりも前に、説明会には参加していますし、12月からは選考も参加しています。え?早い?いや、僕なんか遅いですよ。ゼミの友人は12月で内定を貰っていましたし」(中央大学・男子3年生)

「まとめて企業の話を聞きたいならオンライン合説がありますよね?広報解禁に合わせた合説、と言われても、私は関係ないです」(日本大学・女子3年生)

オンライン合説を運営する就職情報会社・リクメディアのジョニー藤村・代表取締役は対面式の合説に就活生の足が向きづらい意外な理由を説明してくれました。

「就活の第一歩をどうするか悩む就活生は社会人が想定する以上に多くいます。真面目な就活生ほど、悩んでしまうようです。オンラインの説明会ですら、リクルートスーツは着た方がいいのかどうか、背景はどうしよう、とか。対面式だとなおさらでしょう。それと、就活は早期化傾向にあります。2月以降に始めた就活生からすれば、対面式の合説に心理的なハードルを感じてしまいます。しかも、人気企業のブースだと混雑して見えないかもしれない…。あれこれ考えて、悩んだ挙句、参加をやめてしまうことが考えられます」

◆地方合説は「参加者数は書いてくれるな」

首都圏・関西圏に比べて、地方は就活時期が遅い、と例年言われています。

こちらだと、広報解禁日の合説はある程度、参加者がいるのだろう。そう思いきや、地方も地方で苦戦しています。

福岡ペイペイドームでは例年、広報解禁日に大手就職情報会社主催の合説が開催されます。九州一円や山口県などの地方大学が学生をバスで送り込むほど盛り上がります。

実際、2013年は1.5万人、2018年も2日間で2万人が参加しました。それが今年は、

「2日間の日程で、延べ約400社、学生は約6000人が訪れる見込みとなっている」

※読売新聞2023年3月1日・西部夕刊「就活解禁『売り手市場』 合同説明会 人材確保に工夫」

え?あの広いドームで1日に3000人?思わず、記事の誤植ではないか、二度見してしまいました。

大手就職情報会社主催の合説でもこの惨状です。

まして、地方自治体や中小企業団体主催の合説はもっと悲惨です。

新聞記事検索で合説の参加企業数・参加者数が出ている記事を探してもなかなか出てきません。

「合説を取材すると、驚くほど参加者が少ない。主催者に取材しても、参加企業数は教えてくれるが、参加者数は『それは勘弁してくれ』と言われる。こちらも、それほど大きい扱いの記事ではないし、学生を捕まえて感想コメントを優先するようにしている」(地方新聞・記者)

◆中小企業合説は無気力感も

地方合説や中小企業合説は、率直に言って、無気力感が漂っています。

主催する中小企業家同友会や商工会議所などの関係者は「いや、人不足で困っているし、ちゃんと告知もしているつもり」と反論するかもしれません。

合説の取材を重ねて21年の私からすれば、申し訳ないのですが、そうは思えません。

そもそもやっていない、やっていても自治体主催などで自治体任せ、やっていても特に工夫がない、告知はチラシを作っても終わり、専用サイトやどの企業が参加するかなどの詳細が不明、参加特典があるかどうか不明(多分ない)…。

「告知をしているつもり」が、主催団体や自治体の掲示板にポスターを張っただけ、というのもよくある話です。

結果、開催しても、就活生が集まりません。参加企業は参加企業で参加者の少なさを見込んで、ノートPC・タブレットを持ち込んで、ブースで別の仕事をする(あるいはネットサーフィン)、というのが定番になってしまいました。

これで「人不足で困っている」と言われても、無理がないでしょうか。

◆「ひょうご就職サミット」は最大7000円

中小企業合説で、きちんと告知をしている、と評価できるのが兵庫県中小企業家同友会・主催の合同説明会「ひょうご就職サミット」です。

今年は3月9日(木)に開催します(12時~16時30分/デザイン・クリエイティブセンター神戸KIITOホール)

ひょうご就職サミット2024サイトより。中小企業合説のお手本的な存在
ひょうご就職サミット2024サイトより。中小企業合説のお手本的な存在

中小企業合説としては例外的に専用サイトを毎年、オープンしており、どんな企業が参加するか、どんなプログラムか、詳細をきちんと出しています。

それと「ひょうご就職サミット」は参加特典が中小企業合説だけでなく全国的にも日本トップクラスにあります。

事前予約のうえで参加するとAmazonギフトカード1000円分が特典としてプレゼントになります。さらに、企業ブースを回ると、事前予約分を合わせて最大で7000円分が特典となります。

この特典、2022年までは4000円分でした。

兵庫県中小企業家同友会共同求人委員会の川崎恭雄委員長は、次のように話します。

「あくまでも学生さん(就活生)のためです。合説に参加すると、一日アルバイトを休むことになります。それに見合う金額を出してあげたい。その思いから、最大7000円のAmazonギフトカードプレゼントを特典とするようにしました。特典で、就活に役立つ本などを買っていただければと思います」

こうした特典は、ひょうご就職サミットだけではありません。

すでに1日開催で終了しましたが、ブンナビ(文化放送キャリアパートナーズ)の合説は午前・午後、両方参加で図書カード・スタバカードが合計6000円分、それにビジネス週刊誌の2カ月無料購読(5000円相当)で合計1.1万円相当の参加特典がありました。

同じく、1日開催で終了した、岡山県・オカジョブの合同説明会は参加者全員にAmazonギフトカード3000円分、それと、友人招待で1000円分(友人・本人両方)。さらに、抽選会があり、当たるとディズニーペアチケット、ニンテンドーライトなど。

はりまっち2024の「合同業界&就職セミナー」は3月2日(木)に開催(12時50分~16時40分/姫路商工会議所)。こちらは2月28日から4日連続の開催です。

1日に5回転あり、4日連続で参加、18社以上回るとクオカード1万円分が参加特典となります。なお、2日から参加した場合、最大でも5社で参加特典はクオカード1000円分となります。

ダイヤモンドナビのダイヤモンドLIVEセミナー・選考対策編は3月8日(水)に実施(10時15分~18時/AP日本橋)

対面・オンラインのハイブリッドで、対面参加の場合、アンケート調査で500円分のギフトカード。企業ブースに10社参加すると4500円分、合計5000円分の参加特典となります(オンライン参加の場合はアンケート回答でAmazonギフト500円分)。

ひょうご就職サミット、ブンナビ、はりまっち、オカジョブ、ダイヤモンドナビ、この5合説の参加特典、1日のみで見るか、通算で見るか、などで変わってきます。どれが一番か決めると、角が立ちそうなのでこの5合説が参加特典では日本トップクラスということでいいのではないでしょうか。

ダイヤモンドナビ合説の参加特典(ダイヤモンドナビ2024サイトより)。対面参加なら最大で5000円相当
ダイヤモンドナビ合説の参加特典(ダイヤモンドナビ2024サイトより)。対面参加なら最大で5000円相当

◆オンライン合説は今年も定着

コロナ禍で2020年の対面式合説は軒並み中止となりました。その一方、オンライン合説が大盛況となり、以降、定着していきます。

今年も、対面式合説よりもオンライン合説に力を入れる就職情報会社や企業が多くあります。

2020年以降、オンライン合説を運営している就職情報会社・リクメディアは3月10日(金)・11日(土)に「地方創生の仕事!福岡オンライン業界研究 3月」というオンライン合説を開催します(9時~16時)。

リクメディアサイトより。同社は他地域のオンライン合説も展開
リクメディアサイトより。同社は他地域のオンライン合説も展開

リクメディアのジョニー藤村・代表取締役は23卒と24卒の違いについて、次のように話します。

「23卒以前と24卒の就活について、大きな変化が起きていることに気がつきました。24卒といえば、コロナ禍で大学に入学した最初の世代。コロナ禍以前に主流だった対面形式の合同説明会の場合、会場の席数に限りがあることもあり、対象は基本的には就活生のみです。その点、オンライン合説では、基本的に席数の限りが存在しません。そのため、就活学年以外の低学年の学生も気軽に就活イベントに参加できるようになったのです。それから移動が伴わないため、就活生は他地域の企業が参加するオンライン合説にも気軽に参加できるようになりました。こうしたオンライン合説のメリットもあって、24卒の学生は、23卒以前と比べて大学入学直後から多くの就活イベントに参加できるチャンスがあったのです。その結果、意欲ある24卒の就活生は広報解禁の時点で多くの企業を知っている、という事情もあります」

就活に出遅れた学生も気軽に参加できる点もオンライン合説のメリットのようです。

「弊社のオンライン合説はカメラオフで参加できるので気軽に参加できます。見やすさも参加した就活生からは好評ですね。対面式の合説だと、人気企業のブースはどうしてもスクリーンなどが見づらくなってしまいます。その点、オンライン合説だと、資料などもはっきり見ることができる、そういう反応をよく貰っています」(ジョニー藤村・代表取締役)

コロナ禍が収まりつつある中、オンライン合説の動員数への影響はイベントにもよるようです。

「『福岡』などの地域のみに設定したオンライン合説は24卒の学生は23卒より減っております。ただ、『福岡のIT企業』に特化したオンライン合説は業界自体が人気になっているため、24卒の学生は増えました。地域のみのテーマ設定であれば、ありきたりでどこでも開催しています。その点、よりテーマを絞ったイベントがこれから人気になりそうです」(ジョニー藤村・代表取締役)

◆保守的な医療業界でもオンライン合説に

オンライン合説は地方就活やIT業界だけではありません。

オンラインに後ろ向き、と思われた保守的な業界にも広がりつつあります。

3月18日(土)に大分県内の病院・医療機関を集めたオンライン合説「おおいた医療業界オンライン就活フェスタ2023 春」が開催されます(8時45分~16時20分)。

テレビ大分主催の医療合説(テレビ大分サイトより)
テレビ大分主催の医療合説(テレビ大分サイトより)

主催するテレビ大分の松本龍・営業企画部副部長職は開催について次のように話します。

「私はコロナ禍前、熊本のテレビ局の関連会社に勤務、医療業界合説を担当していました。もちろん、対面式です。それがコロナ禍で軒並み中止に。しかし、コロナ禍で医療業界が震撼する中、採用を止めるわけにはいきません。それで、オンライン合説を模索したところ、リクメディアのことを知りました。前例がないため、会社側は当初、渋りましたが、説得して、実施することができました。それまで対面式の合説だと多くても参加者は250人程度でした。ところが、オンライン合説では550人の参加。県外・海外からの参加もあり震えましたね。昨年4月に大分に転職し、こちらでも医療業界のオンライン合説を担当しました。病院や医療機関の採用担当者の方は、ZOOMで視聴することはあってもZOOMを使ってプレゼンすることがあまりありません。オンラインでの採用イメージが湧かないなど、後ろ向きな採用担当者が最初は多かったです」

中には、対面での説明会にこだわる病院もある中、松本・副部長職はオンラインと対面の併用の効用を説明していきました。

「オンラインであれば、採用担当者の方も病院や自宅からプレゼンができます。参加者も自宅やカフェから就活ができます。オンライン合説は採用担当者・就活生とも非常にハードルが下がり取り組みやすいのです。もちろん、対面式の良さもあります。私も前職でコロナ禍前は対面式の合説を数多く担当してきました。やはり、直接話せる点が対面式の大きなメリットです。オンラインはその手前として有効です。オンライン合説で気軽に病院の採用情報を収集してから、気になった病院の見学や先輩との面談、ガイダンスなどでリアルに知る、これで相乗効果が期待できます」

当初はオンライン合説に懐疑的だった病院も、その見方を変えたそうです。

「大分で昨年秋に開催した際、オンラインの不安が多かった病院からも好評でした。イベント開催後のアンケートでは、『限られた時間内でのプレゼンに不安があったが事前のスライドセミナーやオンラインでの表情・表現力セミナーが大変役に立った』『スマホひとつで就活ができる時代なんだと実感した』などの評価がありましたし、今後のオンライン合説を後押ししてくれるコメントもありました」(松本龍・副部長職

◆SSKはスポーツ業界合説を実施

スポーツ総合商社のSSKは、同業他社とのスポーツ合説「アスカチ2024」を3月7・8日に大阪、15・16日に東京で開催します(大阪・東京とも13時~18時/大阪はOMM 2階 G/G2ホール/東京は東京都立産業貿易センター浜松町館 2階 南展示室)。

スポーツ合説「アスカチ2024」の告知(SSKサイトより)
スポーツ合説「アスカチ2024」の告知(SSKサイトより)

この合説は昨年に続いて2年目。昨年は大阪・東京とも、1回のみでした。参加者は両イベント合わせて100人で盛況(東京・大阪とも入場制限で定員50人)。かつ、この合説から10人近い内定者が出るなど、効果があった、と言えるでしょう。

開催した理由について合説を担当するSSKの高橋直人・リレーションズ事業室長は自身の経験からこう話します。

「私自身、高校時代からスポーツ業界に興味があり、スポーツ系の大学に進学、スポーツ業界を軸とした就活を経験しました。現在では、スポーツ人材(体育会系)を対象(企業側は業界バラバラ)にした合同企業説明会は他社様でも多数あります。

一方で、スポーツ業界に特化した、『スポーツ人材×スポーツ業界』の合説はありませんでした。そこで、スポーツ総合商社である弊社の強みを活かし、関連企業にお声がけして実現しました。

狭き門といわれているスポーツ業界の最前線で実際に働いている方達から直接生の声を聞き、具体的に仕事のイメージを持つことで、自身のやりたいことを明確にしてほしいと考えています」

参加企業は多彩で、スポーツメーカーやスポーツ医療機器メーカー、スポーツチームなど多彩です。

「特にJリーグやBリーグといったプロスポーツチームの話を聞ける機会はめったにありません。当イベントを通じて、新しい発見や出逢い、繋がりを生み出し、1人でも多くの方にスポーツ業界の仕事に興味関心を持っていただき、人材の流動性が高まり、スポーツ業界全体の活性化にも繋がればと考えています」(高橋直人・室長)

今年は就活生や参加企業からのリクエストを受けて、大阪・東京とも2回開催となっています。

ところが予約状況は昨年に比べて低調、と高橋室長は浮かない顔をして説明します。

「昨年に比べて明らかに鈍化しています。情報過多、売り手市場、インターンシップ参加企業に絞ったエントリー、内定早期化など様々な理由が考えられます。オンラインの利便性に関してももちろん認識はしていますが、対面の合同企業説明会だからこその新しい発見が必ずありますので、たくさんの学生様に参加いただき、スポーツ業界の仕事を知っていただきたいです。また、体育会所属有無にかかわらずスポーツ業界に興味がある学生様にもご参加いただきたいと思います」

◆福岡空港開催も

ユニークな合説は他にもあります。

福岡空港の関連企業が集まった福岡空港合同企業説明会です。

3月18日(土)に福岡空港国内旅客ターミナル3階で開催されます(11時~17時)

福岡空港合同説明会のサイトより。航空業界志望者や福岡での地元就職希望者にぴったりの合説
福岡空港合同説明会のサイトより。航空業界志望者や福岡での地元就職希望者にぴったりの合説

福岡空港と言えば、昨年から保安検査場に大行列ができるなどの問題が出ています。コロナ禍が収まりつつあり、観光需要が戻る中での人不足が露呈した形になっています。

この人不足を解消するために、1月28日に福岡空港合同説明会が開催されました。参加企業はANA福岡空港や保安検査を担当する、にしけいなど15社。この様子をまとめたAviationWireサイト「福岡空港、業種横断型の採用専門サイト 3/18に第2回合同説明会もBy Tadayuki YOSHIKAWA」によると、570人が参加したとのこと。

大惨敗続きの中小企業合説では、参加企業数と参加者数が同等でもまし。数倍なら上等で10倍を超えると奇跡と言われるレベルです。それが、この福岡空港合説は15社で570人ですから、かなりの好成績と言えるでしょう。この3月に2回目を実施するのもよく分かります。

コロナ禍が収まっても、今後の合同説明会は大学内での実施、スポーツ合説や福岡空港合説など分かりやすいテーマ設定、そして、オンライン、このいずれかが中心になっていくでしょう。

合説はニーズに合わせて今後も進化していくに違いありません。

追記(2023年3月3日7時)

前のタイトル「合説「氷河期」時代の中で~オンライン・テーマ別は健闘も」が分かりづらいとの判断から、変更しました。

大学ジャーナリスト

1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。

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