加齢による飛距離ダウンを防ぐ!ベテランのプロゴルファーに学ぶ、飛距離を出すためのポイント【ゴルフ】
柔軟性と筋力の変化
年齢とともに体の柔軟性や筋力は低下する。ゴルフは選手寿命が長く、総合的なスキルのピークは他の競技に比べて遅めだが、フィジカルスキルが直結するヘッドスピードや飛距離という部分については、他の競技と同じような年齢から次第にパフォーマンスが下降する。
姿勢の崩れ
日々トレーニングを欠かさないアスリートですら、加齢による肉体の変化には抗えない。一般ゴルファーが、次第に衰えを感じ、飛距離が下降してくるのは自然なことだ。
しかし、飛距離ダウンを回避する策はある。バランスがよい姿勢だ。この姿勢はアドレス時の姿勢のことだけをさすものではない。普段の立ち姿勢や歩き姿勢も含めた姿勢だ。
年齢を重ねると、スポーツや運動だけでなく、スマホの使用やデスクワークなど普段の生活習慣によっても、少なからず体のゆがみが出てくる。ゆがみが大きくなるほど、体幹と四肢が連動した人間の体がとるべきしなやかな動作が難しくなる。
また、体がゆがむと、体にかかる負担がどこかの部位に偏り、痛みが出やすくなる。その痛みをかばおうと違ったゆがみが出る、といった悪循環が生まれやすくなる。
昔より飛距離を伸ばすベテランプロ
“ベテラン”と言われる年齢になって飛距離を伸ばしている女子選手がいる。今年37歳になる藤田さいきだ。パワーがあふれる20歳前後の選手が続々と台頭してくる中でドライビングビングディスタンスが5月29日時点で3位(250.29ヤード)。
もともと飛距離が出る方ではあったが、2018年から約7ヤード飛距離を伸ばしている。ギアの進化の影響もあるだろうが、自身の進化の大きさがうかがえる。
藤田をサポートしているトレーナーの指導による、歩き姿勢の改善が進化の大きなポイントになったようだ。
歩き姿勢が良くなると、アドレスがよくなる。アドレスが良くなるとスイングバランスが向上しやすくなる。さらに、コースラウンドで長い距離を歩いても疲れにくくなることでラウンド中に集中力を保ちやすくなり、質量ともに高いレベルの練習をこなすことが可能になる。
地道な取り組みになるが、加齢による飛距離ダウンを回避するために、立ち姿勢や歩き姿勢に注目してみてはどうだろうか。まずは、体のアライメントを整えることを“意識”することから始めよう。
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