新生 #LINEヤフー株式会社 発足。課題は、ID重複整理と若年層獲得。主なグループ企業公開
KNNポール神田です。
2023年10月1日、新生『LINEヤフー』がスタートを切った…と言っても、サービスそのものには何の変化もあらわれない。
一番のユーザー側への変化は、LINEとヤフー!のユーザーのIDが統合されるというところが最大の変化だ。
それらによって、2023年11月29日からのLINE・ヤフーのプレミア会員が登場し、『LYPプレミアム』にアップグレードがなされる。
https://info-premium.yahoo.co.jp/promo/lyp/teaser/202309/
■一大事業となる、3.2億超えのデータとID(2億5,330万人分)の照合
LINE 1.99億ID と Yahoo!JAPAN 5,430万ID が統合(のべ合計2億5,330万ID)され、
『グループ延べ3.2億超の利用者数』をまとめるということだ。
おそらく、重複するデータを含めると、一体どのくらいのIDになるのかが気になることだが、Yahoo!JAPANのMAU(月間アクティブユーザー数)は、8,500万人(2023年3月媒体資料)をLINEの国内MAUは、9,400万人(2022年8月調べ)を考えるとID数は減り、各MAUを合計すると、国内最大級の『1億7,900万MAU』は、そのまま残るということになりそうだ。
■ネット老人会のヤフー!と若者だらけのLINEのイメージの『相違』
双方の媒体資料を読み解くと、ID属性が、ネット老人会のヤフー!と若者だらけのLINEのイメージだったが、意外にも、双方共に、すべての世代に顧客がいることがわかる。いや、意外にもLINEでも、20代10代が薄くなっていることがわかる。
それだけに『重複ID』がかなり存在していることが顕在化されている。
ヤフーでは就業者はパソコンスマートフォンともに 約60%
専業主婦と学生でスマートフォンでは21% パソコンでは15%となる。
年収はパソコンが800万円以上が21%で、スマートフォンで17%と差が出ている。
また、年代別で見るとYahoo!で一番多いのが50−64歳が26%となった。
二番目が65歳以上の20%と40代が20%、そして30代15%、20代13%と下がり、20歳以下は6%へと落ち込む。
■国内LINEのユーザー層はすべての年代に広がっていた
国内LINEユーザーは、もは若者だけではなく、最大のボリュームゾーンは、
1番は、45−49歳の12.1%であった。続いて
2番目に40−44歳の10.5%。3番、50−54歳の10.1%。
4番、55−59歳の9.4%、そして5番、65歳以上の9%と続く。
6番目にようやく 35-39歳が8.9%で登場。
7番目、60−64歳8.7% 8番目、30−34歳8.4%
9番目にようやく15−19歳7.9% の10代が登場。10番、11番に25−29歳7.5% 20−24歳の7.5%となった。
■完全にユーザーの年代層が重複していた『LINEヤフー株式会社』のサービス
こう考えると、ヤフーの50-64歳が26%であり、LINEが50-64歳が28.2%となり完全にID数は同年代で重複している。
ヤフーの65歳以上20%に対し、LINEは9.0%でヤフーのシルバー世代率が高い。
ヤフーの50歳以上46%に対し、LINEは37.2%であった。
むしろ、LINEユーザーの4割近くが50歳以上に驚く
ヤフーの40代 20%に対し、LINEは22.6%とLINEの中年率が高い。
ヤフーの21-29歳は13% LINE15%と2ポイントしか変わらない。
ヤフー13−20歳が6%に対して、LINE15-19歳7.9%と3ポイントの差でしかない。
そして、LINEの特徴は、パートタイマーから学生などが41.4%いるということだ。一方、オフィスワーカーは48.6%と半数に近い。
■『LINEヤフー』の年齢属性が真逆なのが『インスタグラム』
■若者支持の利用率が強い X.com(Twittr)
■圧倒的な10代中心のTikTok利用率
■総合的なバランス力と20代の利用率の『YouTube』
■『LINEヤフー』の最大の課題は、40代以上の中年以上に強いメディアであること
これは最大の強みであり、同時に同社の最大の弱みでもある。しばらくの間は、何十年と慣れ親しんできたネットメディアなので、すぐにスイッチとはいかないものの、生成AIやVRやらいろんなメディアが増えてきたので、10代、20代の人気メディアと棲み分けされているままでは分が悪い。
■「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。CEOメッセージ
LINEヤフー株式会社 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者)出澤 剛 氏のメッセージ
CEOメッセージが掲載された
https://www.lycorp.co.jp/ja/company/message/
国内でマージしてから、今のところ巨大すぎるゆえに、統合が進化しなかったようにも見える。しかし、これからはそれぞれのブランドのコストカットの300億円の合理化は進めてきたので、大改革に期待したいところだ。
■『LINEヤフー』の本格統合前に、『LINE証券』野村HDと『LINE銀行』みずほHDとの決別と『LINEヤフーの』新役員体制
『ZHD』との統合ですでに4年越しの年月を重ねてきた『LINEヤフー』が、300億円もの固定費削減の名の元に、『LINE証券』を49%出資の『野村HD』に移管し、『LINE FX』や『LINE CFD』のみを残すという。さらに長年、『みずほ銀行(50%対等出資)』と動いてきた『LINE銀行』は解消(2023年3月)という形をとった。
それも『ZHD』の金融部門である『Zフィナンシャル』の大人の事情の判断であっただろう。そして2023年4月より『ZHD』の代表は元LINE側の『出澤剛』CEOへ変わったことにより、過去のLINEのビジネススキームの取捨選択を決断したのだ。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/fe28efbe3232469abd936f273fcbd20a88f1b98d
また、取締役の役員体制も、ヤフー側の、川邊健太郎氏は会長職へ、オザーンこと小澤隆生CEOが抜け、桶谷拓(おけたに・たく)取締役を残すだけとなった。
LINE側の、出澤剛 CEO 朝日生命保険→オン・ザ・エッヂ執行役員→ライブドア社長→NHN取締役→LINE代表取締役COO→LINE CEO→Zホールディングス Co-CE→LINEヤフー株式会社CEO
慎ジュンホ 韓国 研究開発情報センター→OZ Technology,Inc.→Neowiz Games Corporation→株式会社1noon(現・NAVER Corporation)→ネイバージャパン企画本部長→LINE取締役→LINE Plus Corporation代表取締役→LINE代表取締役CWO→Zホールディングス取締役 GCPO→LINEヤフー代表取締役CPO
■多彩な多国籍 執行役員構成 LINEヤフー株式会社
https://www.lycorp.co.jp/ja/company/officers/
黄 仁埈 サムスン電子(株)→クレジット・スイス(現クレディ・スイス銀行)→サムスン証券(株)→ウリ金融持株(株)→NHN Corporation(現NAVER Corporation)入社
坂上 亮介 (株)GyaO 最高財務責任者→(株)アニメイトブックストア監査役→ ZHD 最高財務責任者(CFO)兼 コーポレートグループ財務統括本部長
朴 イビン Neowiz Games Corporation→1noon(現NAVER Corporation)→
NHN Japan(株) 執行役員→LINE(株)(現Aホールディングス(株))執行役員
中谷昇 警察庁→国家公安委員会→国際刑事警察機構インターポール→IGCI初代総局長→ヤフー株式会社執行役員サイバーセキュリティ
藤門 千明 沼津工業高等専門学校→ヤフー(株)取締役 常務執行役員 CTO(最高技術責任者)
秀 誠 ヤフー株式会社 執行役員 コマースカンパニー 事業推進室長→ ヤフー株式会社 執行役員 コマースカンパニー ヤフオク!統括本部長
島村 武志 NHN Japan株式会社→NAVER事業『NAVERまとめ』『LINE NEWS』『LINEギフト』→LINE取締役
片岡 裕 ニフティ株式会社→ヤフー株式会社『Yahoo!みんなの政治』『Yahoo!ニュース』→ 広告事業推進本部長→執行役員 メディアグループ メディアカンパニー長
舛田 淳 百度(バイドゥ)取締役→ネイバージャパン(株)→NHNJapan執行役員事業戦略室長→
LINE MUSIC(株) 代表取締役CEO→LINE(株) ZHD取締役CSMO→取締役 専務執行役員Entertainment CPO
コ ヨンス LINE 上級執行役員→LINE Pay事業 取締役CPO LINE Credit 代表取締役
池端由基 サイバーエージェント→NHN Japan→広告事業本部長
旧 Zホールディングスの役員構成
https://www.z-holdings.co.jp/company/officers/
■LINEヤフー株式会社 新コーポレートサイト
■主なグループ企業一覧 35社 リストとリンク ※一部リンク切れあり
https://www.lycorp.co.jp/ja/company/groupcompanies/
アスクル株式会社
CRITEO株式会社
dely株式会社
株式会社出前館
https://corporate.demae-can.co.jp/
株式会社一休
IPX Corporation
LINE Credit株式会社
LINE Financial Corporation(KOREA)
https://linefinancialcorp.com/
LINE Friends Japan株式会社
https://www.linefriends.com/?lang=jp
LINE Games Corporation
LINEヘルスケア株式会社
https://linehealthcarecorp.com/ja
LINE MUSIC株式会社
LINE NEXT Corporation
※リンク切れ
LINE NEXT Inc.
※リンク切れ
LINE NEXT Corporationを韓国に、LINE NEXT Inc.を米国に設立しました。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2021/4049
LINE Pay株式会社
LINE Pay Taiwan Limited
※リンク切れ
LINE BIZ+ Taiwan Limitedにおける台北富邦銀行および、聯邦銀行を引受先とした第三者割当増資実行を決議
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2318
LINE PLAY Corporation.
LINE Plus Corporation(KOREA)
LINE MAN Corporation PTE.LTD(Thai)
LINE Xenesis株式会社
https://linexenesiscorp.com/ja/index.html
LINEヤフーコミュニケーションズ株式会社
株式会社マイベスト
PayPayアセットマネジメント株式会社
https://www.paypay-am.co.jp/corporate/
PayPay銀行株式会社
https://www.paypay-bank.co.jp/
PayPayカード株式会社
https://www.paypay-card.co.jp/
PayPay株式会社
PayPay保険サービス株式会社
https://www.paypay-insurance.co.jp/
スポーツナビ株式会社
株式会社スタンバイ
バリューコマース株式会社
https://www.valuecommerce.co.jp/
ヤフーマートオペレーションズ株式会社
https://www.yahoo-mart-operations.co.jp/
Zコーポレーション株式会社
Zフィナンシャル株式会社
https://www.z-financial.co.jp/
Z Venture Capital株式会社
株式会社ZOZO