いよいよゴールデンウィーク。気温もぐんぐん上がり、涼しげな景色を楽しみたい方も多いのではないでしょうか。多彩な水生植物が育つ水元公園の水辺では、早くもカキツバタの花が咲いています。水面に姿を映す青紫の花が見事です！
（写真はすべて2024年4月25日撮影）

カキツバタが咲き誇るのは、水元公園の南東部にある「水辺散策池」。「水辺のいきもの館」へ向かう遊歩道に沿って、水生植物や、それを拠り所とする生き物たちが見られる、二面の池が広がっています。
東側の池の水辺にはあちこちにカキツバタが群生しており、青紫色の花が見頃。すらりとのびた茎の先に付く大きな花は、遠くから見てもはっとするほど目立ちます。

花盛りのカキツバタは、この池の水辺の五箇所で見られます。水鏡に姿を映す様子は、とても風流で涼しげ。小合溜側の水辺に咲くカキツバタの前から、右岸の方を眺めると、そこにも見事に咲く花の一群が見えます。まるで印象派の絵のようで、見応えあり。早くも初夏らしい空気が漂います。

遊歩道から水辺へ降りて、間近でカキツバタの花を眺められる場所もあります。ただ、一見普通の草地のように見えても、地面がぬかるんでいるところもあるので、足元には充分にご注意くださいね。池のあちこちに注意書きの看板も立てられています。

水元公園の初夏の花といえば、6月に見頃となる花菖蒲を思い浮かべる方も多いことでしょう。同じ「アヤメ科アヤメ属」に属するカキツバタも、大きな花びらの垂れ下がる姿が、花菖蒲に良く似ています。カキツバタの特徴は、垂れ下がる花びらの付け根の真ん中に、白い筋が入っていること。水辺散策池でぜひ確認してみてください。

水辺散策池に沿ってのびる遊歩道を東へ向かうと、「水辺のさと（保全区）」があります。この敷地内の「水生生物展示池」でも、カキツバタが群生しています。
こちらのカキツバタの花はまだ咲き始めですが、この先どんどん咲き進み、青紫の花がずらりと並ぶ様子が見られることでしょう。水生生物展示池は、水辺散策池よりさらにカキツバタとの距離が近いのがポイント。花びらの付け根にある白い線も、よりはっきりと観察できますよ。

水辺を彩るカキツバタの花を見に、ゴールデンウィークは水元公園に足を運んでみてくださいね。鮮やかな青紫色の花々に癒されます。

【関連記事】
【葛飾区】優美な藤の花房が水景色に似合う！水元公園の花菖蒲園で藤棚が見頃、香りも華やか（2023/4/26）