投手・大谷を「最も援護した打者」はトラウト。その逆は誰だった?
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が登板した試合で、最もよく打ったエンジェルスの打者は――当たり前すぎて面白くも何ともないが――マイク・トラウトだった。スラッシュライン(打率/出塁率/長打率)のいずれも、2試合以上に出場した13人のなかで最も高く、3本塁打と4盗塁も最も多かった。
トラウトをはじめ、OPSのトップ3には妥当な顔ぶれが揃う。ザック・コザートは今シーズンこそ不振&故障ながら、昨シーズンはシンシナティ・レッズでOPS.933を記録した。その一方で、ワースト3にも主力が並ぶ。大谷が初登板した試合で打順3~5番に座った、ジャスティン・アップトン、アルバート・プーホルス、コール・カルフーンだ。ちなみに、この試合では、トップ3がワースト3を挟むように、コザートとトラウトが1、2番、アンドレルトン・シモンズは6番に入った。
アップトンが大谷の登板試合で打っていないのは、たまたまだろう。シーズンOPSは.800を上回る。ただ、あとの2人については、そうとは言いきれない。プーホルスのシーズンOPS.700は、前年の.672に次ぐキャリア・ワースト2位。それまでは、ずっと.750を超えていた。カルフーンは2014年のレギュラー定着以降、初めて.700を割り込み、現時点では.650にも届いていない。
来シーズン、懸念されるのはカルフーンよりもプーホルスだ。カルフーンの場合、開幕時に31歳という年齢からすれば、復調もあり得る。けれども、プーホルスは39歳だ。8月下旬に手術を受けた左膝が万全であっても、ここ2年の衰えを食い止められるかには疑問が残る。
プーホルスがエンジェルスと交わしている10年2億4000万ドルの契約は、2021年まで続く。